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2016年04月21日 11時00分 UPDATE

あなたの知らないプリンタの世界:外国のスーパーマーケットが日本と違って見える理由 (1/2)

異国の日常を垣間見れる場所、海外のスーパーマーケット。食料品や日用品など、並ぶ商品は似ていても、日本のお店とはどこか違った雰囲気を感じませんか。――その秘密は、こんなところにありました。

[霄洋明(日本HP),ITmedia]

 海外のスーパーマーケットを訪れたことはありますか? 見慣れない商品がたくさん並ぶスーパー、観光客にとってはお値打ち価格でおみやげがゲットできる場所でありつつ、地元の家族やカップルの日常を垣間見て観光地とはまた違った外国の気分を味わうこともできる場所です。私のように「海外に行った時は必ず行く!」という方も多いのではないでしょうか。

photo 楽しい異国のスーパーマーケット。日本と店内の雰囲気も違います

 食べ物や飲み物、日用雑貨など、扱う商品のジャンルは世界各国で変わらなくても、海外では店内の雰囲気が日本と少し違って感じませんか。今回はその秘密をひもといていこうと思います。

茶色い段ボールはどこ? カラフルに陳列に活用

 下の写真をご覧ください、積み重ねられた食品や調味料は、運搬用の段ボールをそのままに、横面をガバッと開いて陳列されています。違和感がないどころか、むしろカラフルでデザイン性が高く、おしゃれに見えます。

photo スペインのスーパーはパスタがずらり
photo 段ボール向けデジタル印刷の専門家、同僚のビジネスデベロップメントマネージャーの永嶋ゆりさんに聞きました

 対して、日本のスーパーマーケットの売り場ではどうでしょうか。多くの段ボールは茶色ですし、そもそも店頭では箱自体をあまり見かけませんね。

 この色鮮やかな段ボールの存在こそ、店内の雰囲気の違いを生み出している1つの理由であり、店舗の業務スタイルを根底から変えてしまった要因でもあります。

おしゃれなだけじゃない、合理的な新世代段ボール

 スーパーマーケット店内業務で一番多くの時間・人員を費やしているのがレジ打ち。そして2番目が品出し――つまり、箱の開封から陳列までの作業です。

 日本では、ほとんどすべての商品が箱から取り出され、きれいに並べられていますが、海外のスーパーマーケットはこの「品出し」が段ボールパッケージ印刷によって不要になりました。商品陳列作業を減らして、さらに販促や宣伝に活用してしまいます。合理的ですね。

photo 店頭にあふれるさまざまな色
photo 小さな商品も箱のまま棚へ
photo パッケージ自体が広告に

 写真でも分かりますがこの外箱、そのまま積み重ねて棚にもなっています。簡単に開封できて陳列棚にもなる段ボール箱は「RRP」と呼ばれています。プロレス団体の名前のようですが、「リテール・レディ・パッケージ」の略。販売準備済みのパッケージ、という意味です。他にも、SRP(シェルフ・レディ・パッケージ=棚になってるパッケージ)、FRP(フロア・レディ・パッケージ=床に置けるパッケージ)という言い方も。構造もビジュアルもさまざまなデザインがあります。

 スーパーの棚に並ぶ商品、より新しいものを求めて奥の方から商品を取った経験はあるでしょうか。「新しい物は後ろの方にある」という無意識に近い認識があるからですね。商品をぐるぐるかき回されてしまうと、店員さんが再度陳列し直すのも大変です。

 RRPなら、古い箱から順番に開けていくだけ。購入する側も迷うことなく、店舗側の作業も楽になります。パッケージの内側にも印刷されていると、商品が空になってもきれいに見えますね。

photo 内側にも印刷が。商品が減ると少しずつイラストが見えてきます
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