腕や足にベルトを巻くだけ、手軽に高精度なモーションキャプチャーを――中国NOITOMが開発するパーソナルモーションキャプチャー製品「PERCEPTION NEURON」がアユートから国内発売されました。実際どんな感じなの? 本当に簡単なの? ……ということで、アイティメディアの会議室で試してみました。
Kickstarterで開発資金を募り、2014年に製品化した「PERCEPTION NEURON」。これまで米国をはじめ、ヨーロッパ、アジア、中東やアフリカなど世界37の国と地域に販売を広げています。
3軸ジャイロスコープ、3軸加速度計、3軸磁力計を搭載する独立センサー「ニューロン」を最大32個使って、体や指の動きを滑らかに取得。専用ソフトの入ったPCがあればどこでもできる手軽さや、約20万円と従来の同様のツールに比べて安価なのも特長です。
PCと電源があれば大丈夫ですよ、ということでアイティメディアの普通の会議室でためしてみることにしました。いつもの会社の会議室でモーションキャプチャーができるなんて……もちろん専用のカメラも機械もありません。
A4サイズより少し大きい程度のかばんにこんな感じでキットが一式入っています。システム全体の重さは300グラム未満と小型・軽量です。
あけると体に巻くベルトやグローブが。説明書を見ながら体に取り付けていきます。
腰にベルトを取り付けてスタートし、足元へ。
「PERCEPTION NEURON」の最大の売り、ニューロン・センサーがこちら。チョコレートのようなサイズです。磁気の影響を防ぐため、金属製の箱に16個ずつ入っています。毎回利用の度に、センサーも1つずつ付け外しする必要があります。
背中はベルトでしっかり固定。各部の四角いケースにパチパチと先ほどのセンサーをはめこんでいきます。レゴブロックみたい。
細かい指の動きも取れるよう、手の部分には特にたくさんのセンサーが。体の動きを中心に取得する場合は、もう少しセンサーが少ない簡易なグローブを使うこともできます。
頭にもベルトを巻いて、装着完了。ここまで約20分程度です。今回はPC本体とベルトをUSBケーブルをつないでデータを送受信していますが、Wi-Fi環境であればワイヤレスで利用できます。
専用ソフトを起動し、使用前にキャリブレーション(センサーの基準点を取得・調整すること)します。ガイドに合わせて、直立、手を水平に伸ばす、中腰で前に手を伸ばす――などのポーズをすればあとは自動でモデリングしてくれます。
最後に、身長と性別を入力し、人体の基本モデルを画面にプロット。これで準備はOK。実際に動いてもらいます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR