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Kindle Unlimited、試してわかった「流行る理由」(2/4 ページ)

» 2016年08月03日 14時14分 公開
[松尾公也ITmedia]

 好きなカテゴリーと出版社が結びついている場合、例えばSFと推理なら東京創元社をとたどっていけば目的は達成できる。

 自分がKindle Unlimitedで一番利用したい、コミックスに絞った場合の対応状況も調べてみた。カテゴリーにはかなりの偏りがあり、少年コミックは数が少なくて、桑田次郎とたがみよしひさがメイン作家といった具合だ。少年誌を抱える大手出版社がまだ様子見だからなのだろう。

 出版社別でみると、日本文芸社、一迅社、白泉社、竹書房、双葉社は相当にコミットしているようで点数が多い。自分は白泉社の少女漫画ファンなのでこれはうれしい。一方で、講談社、小学館はなかよく3冊ずつ、集英社はそもそも参加していない。ラインアップへの影響はこれが大きい。

photo コミック出版社一覧

 Kindle Unlimitedでベストセラーに入っている「青い花」はシリーズの1巻のみ。このパターンはけっこうある。試し読み的な位置づけだろう。フルで読めるコミックスのシリーズもあるのだが、そうか、そうでないかの判断は難しい。

 Kindle Unlimitedを活用し、シリーズでまとめて読みたいタイトルを探したい場合にはどうするか。Kindle Unlimitedの作家ごとのページに行くのが正しいように思われる。「Kindle Unlimited:読み放題 ジャンル:コミック:著者」から目的の著者とその冊数をチェックしてみた。

 コミックスの著者は34ページもあるので大変だが、それもまた発見になる。目的の著者がわかっていれば、画面中央の検索窓でインクリメンタルサーチができるので便利だ。

photo 34ページもある

 里中満智子118冊、竹宮惠子97冊、池田理代子83冊、川原泉13冊、多田かおる67冊。水樹和佳子「イティハーサ」は15巻までそろっているのでぜひ読み返したい。手塚治虫は全35冊で「火の鳥」は5巻まで。シリーズ全5巻がそろっている「アドルフに告ぐ」はKindleまとめ買いで1460円なのだ。これもお得。

photo 水樹和佳子のKindle Unlimited対応著作

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