NTTドコモは、11月17〜18日にドコモR&Dセンタで開催中の「DOCOMO R&D Open House 2016」で、曲げられるディスプレイに合わせて表示レイアウトが変わるユーザーインタフェース(UI)を備えたコンセプトデバイスを公開した。
曲げたり折り畳んだりできる「フレキシブルディスプレイ」が今後スマートデバイスに搭載されることを見込み、可変する画面サイズにあわせて最適なレイアウトで表示できる技術を開発。展示されたコンセプトデバイスは、ディスプレイを巻物のように巻き取ると、サイズにあわせて表示される動画のサイズやレイアウトが自動で変更できる。
展開するディスプレイの大きさは、フィルムの巻き取り量を計測して割り出しているという。用途にあわせてディスプレイサイズを変更する技術として折りたたみタイプも検討したが、新技術のフレキシブルディスプレイという特性を生かすという意味で、今回のようなコンセプトに至った。
展示されていたコンセプトデバイスはWindowsで動作しており、将来的にはAndroidといった他OSでの動作を想定。会場の担当者は、「将来的に各社からこういった可変ディスプレイデバイスが登場したときに、ドコモとしてこのUIを提案していきたい」と話す。フレキシブルディスプレイ自体は各社からコンセプトが発表されているが、現在はスマートフォンやタブレットとしての製品化には至っていない。
スマホの大画面化が進む一方で、片手で操作できる小型モデルのニーズも少なからず存在している。NTTドコモは1つのデバイスでありながら、動画などを大画面で楽しめるタブレットサイズから、片手で持てるスマホサイズまでをカバーできる製品開発に、本技術を役立てたい考えだ。
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