書籍の一部内容をネットで無料で読める――そんなWebメディア「HALLOM」(ハロム)が4月3日にオープンした。スタート時点で、SBクリエイティブ、宝島社、マガジンハウスなど20社超の出版社が参画。それらの出版コンテンツをWeb閲覧に最適化した記事として公開する、“業界初”のサイトとして取り組んでいく。
「ネット上のコンテンツの信頼性が問われている今、ユーザーも安心して読める情報がほしいはず」。そう話すのは、HALLOMの開発・運営を手掛ける電子書籍ベンチャー、スマートゲートの後藤康宏社長。新サイトに込めた狙いと“勝算”は……。
HALLOMは、紙や電子書籍で出版されたコンテンツの一部内容をWeb記事として公開するサイト。主に20〜30代女性をターゲットに「美容」「ライフタイル」「ファッション」「体の悩み」「恋愛」などのテーマで記事を掲載していく。
記事はただ転載するのではなく、独自のタイトルや目次を付与。スマートフォンでもページ全体の内容を一目で理解しやすいよう工夫している。記事下には、元となった書籍の販売ページへのリンクを設置。無料の記事で興味を持ったユーザーが、購入して続きを読めるようになっている。
オープン時点で、SBクリエイティブ、ディスカヴァー・トゥエンティワン、マガジンハウス、学研ホールディングス、宝島社など20社超がコンテンツを提供。今後提供予定の出版社(小学館、KADOKAWAなど)を含めると、すでに29社の参加が決まっているという。
ユーザーにとっては、気になる本の中身を無料で読んだり、興味のあるキーワードに沿って新たな本を知ったりできるメリットがある。さらに後藤社長によれば、コンテンツの品質面でも同サイトならではの価値があるという。
「(情報元が不明瞭なWeb記事と違って)HALLOMに掲載するコンテンツは著者がはっきりしているし、書籍としての出版過程できちんと取材・編集が行われている。だからこそ、ユーザーにとって信頼度の高い内容を届けられる」(後藤社長)
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