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SUBARU「アイサイト」が進化 自動運転レベル2相当に 今夏の新車から標準搭載(1/2 ページ)

» 2017年06月19日 15時45分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 SUBARU(旧富士重工業)は6月19日、自動車向け運転支援システム「アイサイト」にアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動制御する新機能「ツーリングアシスト」を追加すると発表した。今夏発売の新型車から標準搭載する。

photo 新型「WRX S4」

 ツーリングアシストは、高速道路を時速0〜約120キロで走行時に、前のクルマを自動追従する運転補助機能。独自のステレオカメラで走行中の車線と先行車の状況を把握し、車間距離が狭く区画線を認識しづらい低速域(渋滞など)でも安定して走行できるという。

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 アイサイトは、車体前方に搭載したステレオカメラで車や歩行者、区画線など前方の状態を認識できるSUBARU独自の運転支援システム。

 ツーリングアシストでは、従来のアイサイトが備えていたステアリング制御による「車線中央維持」の作動速度を、「時速60キロ以上」から「時速0キロ以上」に拡大。アクセルとブレーキの自動制御のみだったクルーズコントロール(追従)機能にステアリング自動制御を加えることで実現した。

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 新機能を搭載するのは、今夏発売予定の新型「レヴォーグ」と「WRX S4」。両車種では、国内初の「後退時自動ブレーキシステム」も搭載。車体後部に内蔵したセンサーが障害物を検知し、衝突の可能性がある場合は自動ブレーキが作動するという。

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 自動化システムがアクセルとブレーキ、ステアリングの複数をコントロールするのは、自動運転の「レベル2」に相当する。国内メーカーではSUBARUに先駆け、日産自動車が同一車線自動運転技術の「プロパイロット」で自動運転レベル2相当を実現している。

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