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初代iPhone発売10年後、再び手にしてわかった「今も使えるぞこれ!」CloseBox(2/2 ページ)

» 2017年07月10日 16時53分 公開
[松尾公也ITmedia]
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 iPhoneのイヤフォンジャックはiPhone 7で廃止されてしまったが、それまではずっと同じ仕様。4極のリモコン付きイヤフォンだったが、この頃のイヤフォンジャックには1つ大きな問題があった。コネクター形状によっては途中までしか挿入できないことがあり、サードパーティー製イヤフォンやヘッドフォンを使う場合には延長ケーブルが必要な場合もあった。

photo イヤフォンジャックの形状が特殊だった

 iPhoneは、もうみんな忘れているかもしれないが、iPodの機能がある。今は「音楽」というアプリだったが、当時は「iPod」だった。MacやPCとiTunesで同期して、iTunesのライブラリを同期するというスタイル。8GBまでしか容量がないため、プレイリストをうまく使う必要があったが、それでもiPhoneをiPodとして使うメリットはあった。

 スピーカーが付いているからだ。

 この記事を書いている最中にも自分で作ったビートルズ全曲集プレイリスト(発表順)を初代iPhoneのスピーカーから流していた。音質は現行モデルと比べるとさすがにチープだが、手元で聞くには十分。

photo iPodの役割も果たす

 iPhoneは発表時にはアプリケーションをサードパーティーが開発して発表することはできなかった。それを可能にしたのはJailBreak(JB)して開発環境を独自に提供するところが現れたから。翌年、Appleは開発環境を正式公開し、App Storeが立ち上がったが、当初はWebアプリで十分だろうという姿勢だった(ジョブズがそう言っていた)。

 この状況でも個人デベロッパーがいち早く開発に乗り出し、素晴らしいソフトを作り上げてきた。その1つが、笠谷真也さんが開発したPocketGuitar。ぼくが東京ドームでのライブでLet It Beのギターソロを弾いたのもこのアプリだ。ライブでは高音域までカバーするため、2台のiPhoneをつなげてプレイした。

photo JBの頃から生き残っているアプリ

 10年前のこのオリジナルiPhoneでそのソロが弾けるかどうか試してみた。

 フレットが足りないところはオクターブ下にしたが、なんとか弾けた。iPhone 7 Plusならば、そういうトリックを使わなくても音域をカバーできる。今もこのアプリは現役なのだ。

 ほら、iPhoneは10年経ってもまだ実用的でしょ?

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