スマートフォンからフリック入力で文字を打てば、PCのWebブラウザ内にその文字が反映されるサービス「フリック入力くん」(iOS 11以上に対応)を、大学生でエンジニアの古田克海さんが開発した。わずか1時間で構築したという。
「フリック入力くん」は、専用ページのQRコードをスマートフォンで読み込むだけで、PCとスマホを接続。スマホのWebブラウザからフォームに入力したテキストが、そのままPCのWebブラウザ上に反映されるサービス。
Web上でも端末同士でP2P通信を行える「WebRTC」を活用しており、WebRTCに対応したiOS 11以上と一部のAndroid端末で利用できる。
古田さんが「Qiita」に投稿した開発の経緯によると、きっかけは、シャープの公式Twitterが「スマホの方がキーボードより打ちやすいから、スマホでPCにテキスト打ち込めるツールがほしいというリプをもらった」とつぶやいたこと。「現代っ子はフリック入力しかできないらしい→解決しなくては」と考えたという。
iOS 11のSafariで公式対応したWebRTCを使ったサービス開発を着想。WebRTCを使ったデータ通信をサーバ構築不要で手軽に利用できるNTTコミュニケーションズのサービス「SkyWay」を活用し、フリック入力くんを開発した。構想から完成まで、わずか1時間だったという。
ちなみに古田さんは、サイトを訪れた閲覧者のリソースの一部で仮想通貨をマイニングするサービスを「フリック入力くん」に埋め込んでみたが、「約1円」しか稼げなかったとも報告している。
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