nana musicは10月24日、音楽投稿SNS「nana」のiPhoneアプリをを2.17.1にアップデートした。リバーブ機能が向上したほか、iOS向け音楽制作アプリ「GarageBand」からの投稿が簡単にできるようになった。
nanaはユーザーが自分が演奏した曲を投稿し、その演奏の上にボーカルや他の楽器を重ねて楽しむ投稿サイト。iPhone、Androidのマイクで演奏を直接録音するのが主流だが、さまざまな方法を駆使してDTMで製作した高音質な演奏を投稿するユーザーが増えている。
nanaは先日、パソコンから音源を投稿できる機能を追加したが、モバイル環境だけでDTM音源を投稿するのは困難だった(できないわけではないが、複数のアプリを使う必要があり難しい)。
iOSユーザーならば無料で使えるApple純正の音楽制作アプリ「GarageBand」はプロミュージシャンが使うほどの高機能を持つ。この連載でもその方法について解説しているが、十代からかつての若者まで幅広いユーザーを持ち人気のnanaでGarageBandからスムーズに投稿できることの意義は大きい。
ヤマハのMobile VOCALOID EditorとGarageBandを連動させれば、初音ミクなどを使ったボカロ曲をnanaにダイレクトに投稿できるのだ。
さっそく試してみた。
GarageBandではオケを作っておいて、それをnanaにオケとして投稿し、後で自分でボーカルを追加することもできるが、ここではボーカル入りの演奏をそのまま投稿してみる。
GarageBandのMy Songsの画面で目的のプロジェクトを長押しし、左上の共有ボタンを押したら、そこに表示されるアイコンから「nanaにコピー」を探す。
nanaをタップすると、ファイルフォーマットは非圧縮のAIFFが選択される。内部的にさらにモノラル化やファイルフォーマット変換が行われてnanaのアプリが起動される。自動的に録音が開始されるので注意。
あとはnanaアプリ内でタイトルやアーティスト名、パート、キーなどの情報を入れたら完了だ。
なお、演奏の長さはnana向けに短縮しなければならない。90秒までという制限があるからだ。それを超えたものを投稿するとこんな警告が出る。
作例は「禁じられたアドビ」と「Lady Double Dealer」。
iPhone単体での投稿ができなかったためにオーディオインタフェースを使ったり、他のアプリと連携させたりと工夫を凝らしていたのだが、嘘のように簡単に投稿できるようになった。
iOS GarageBandの書籍ではnanaへの投稿方法について何ページも使って詳しく解説したのだが、それがこんなに簡単になるなんて……。
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