ITmedia NEWS > 製品動向 >
連載
» 2018年02月06日 08時00分 公開

“中の人”が明かすパソコン裏話:音声入力がはやっても、PCのキーボードがなくならない理由 (1/2)

メーカーの中の人だからこそ知っている“PCづくりの裏話”を明かすこの連載。スマートフォンで主流になりつつある、音声入力やフリック入力。それでもPCのキーボードがなくならない理由とは?

[白木智幸(日本HP),ITmedia]

 こんにちは、日本HPでPCの製品企画を担当している白木智幸です。2018年最初の話題は「キーボード」の存在価値について触れたいと思います。音声入力やフリック入力など、スマートフォンでは便利な入力方法が続々と登場しましたが、皆さんはどれくらい活用していますか?

 私は「iPhone」を使っていますが、文字を入力するときは、9割がフリック入力、残りの1割は音声入力です。音声入力は移動中など画面を注視するのが危険なときに便利です。

 スマホ全盛時代の今、「フリック入力のほうが早いし楽」という若者が増えていると聞きます。特に音声入力は指先を動かさなくて済むので非常に楽です。

 例えば、「今会社出た7時ころ着く」といった漢字・数字交じりの文章が、スマホに向かって話すだけであっという間に入力できます。トランシーバーで話しかけるような感覚でしょうか。スマホの画面に目を落とす時間を最小限にできるため、歩きスマホのリスクを減らせます。

photo 音声でタイマーを設定。カップ麺の時間だけでなく、腕立てやプランクなどのワークアウトの時間を設定するという場面でも便利

 音声アシスタントを使った音声操作も進化しています。あらゆる操作が対応し始めていますが、現時点で実際によく使うのは「タイマーを3分にセット」といったもの。これを指で操作する場合、「時計アプリを開き、タイマーのタブに移動し、適当な項目を選択し、タイマーを3分に合わせてスタートを押す」という手順になりますが、音声コマンドの場合は二言程度話すだけでタイマーを設定できます。

 米国ラスベガスで開催された世界最大のテクノロジー見本市「CES 2018」でも、Amazonnのパーソナルアシスタント「Alexa」搭載のPCが登場するというアナウンスがありました。こういった機能の普及によって、ちょっとした操作が便利になることは間違いありません。

 ここまで音声入力などが進化した状況で、旧来からあるキーボードの存在価値はどこにあるのでしょうか。フリックや音声入力の進化によって、キーボードがなくなる時代もいつかはやってくるでしょうか。

 いろいろ考えてみると、まだしばらくの間はキーボードとお付き合いする事になりそうです。それにはどんな理由があるか、少し考えてみました。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.