宇宙飛行士が月面で高く飛び上がる――そんな姿を、地球上でまねできるかもしれないデバイスが登場した。東京大学の暦本研究室は、人間の跳躍力を拡張するバックパック型のウェアラブルデバイス「Lunavity」を、テクノロジーイベント「SXSW 2018」(3月18日まで、米国オースティン)で披露している。
頭上にドローンのように16台のローターを取り付け、人間の体の動きに合わせ、高くジャンプできるようサポートする。体全体を支えるよう構造を設計し、自分の体が軽くなったような体験が可能という。
ハンディキャップを克服するだけでなく、バスケットボールのダンクシュートを手軽に体験する、他の歩行者の頭上を飛んで横断歩道を渡る――などの活用シーンを見込む。「Lunavityの研究は、私たちを未来へとジャンプさせる」(同研究室)としている。
ニュースポーツの道具や、小型モビリティーへの活用など、アイデア次第で夢が広がりそうなLunavity。ドローンの活用が進む今、実用化する未来もそう遠くなさそうだ。
IT・ネットの最新事情を日々追いかけている編集部が少しだけ“寄り道”。記者がいま気になっているテクノロジーのあれやこれやを独断で紹介します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR