ITmedia NEWS > 速報 >

iZotopeのSpire Studioはボイスメモを置き換えられる?

» 2018年06月13日 18時42分 公開
[松尾公也ITmedia]

 DAWのプラグインで知られる米iZotopeが初めてのハードウェア「Spire Studio」の国内販売を始める。

 米国では2017年から販売されているこの製品は、アマチュアからプロフェッショナルのミュージシャンまでを対象とした、8トラックレコーダー。丸い前面に大型のカラーディスプレイを備え、高性能コンデンサーマイクを搭載。ギターをプラグインして弾き語りをし、それに音を重ねて高品質のデモ音源にすることが可能だ。10秒間試奏すると、適切な音響セッティングをするサウンドチェック機能を持つ。国内での市場予想価格は4万5000円(税別)。6月下旬からの販売を予定。

 Spire Studioはバッテリーを備え、24ビット48kHzで6時間の収録が可能(バッテリーでの連続使用は4時間)。連続録音は1時間まで。単独でも動作するが、専用のiOSアプリと連携することにより、ビジュアルで分かりやすいミックスができる。iPhoneやiPad経由で様々なアプリに書き出すことも可能だ。

photo iPhoneとWi-Fi接続して専用アプリで操作できる

 iZotopeのCPO(最高製品責任者)であるジェリー・カロン氏は、Spire Studioを開発した理由としてiPhoneの「ボイスメモ」アプリを挙げる。このアプリはiOS付属の簡易的なオーディオレコーダーだが、実はこれを使っているミュージシャンは圧倒的に多い。よく使われていて使いやすいが、品質も含め完全なソリューションとは言えない。DAWは高品質だが習得できるようになるまでに時間がかかる。Spire Studioはボイスメモのような操作感でDAWの品質を目指した製品だという。

photo iZotopeのジェリー・カロンCPO

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.