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開発中の「空飛ぶクルマ」まとめ Uber、ロールスロイス……参入相次ぐ(1/2 ページ)

» 2018年07月17日 16時41分 公開
[ITmedia]

 映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場するデロリアンや、「フィフス・エレメント」で高層ビルの谷間を縫うように行き交う「空飛ぶクルマ」に、心を躍らせた人は少なくないだろう。そんな空飛ぶクルマ、空飛ぶタクシーの構想を、各社が相次いで打ち出している。

 開発に取り組むのは、米Uber Technologiesといったテクノロジー企業や、シリコンバレーの新興企業だけではない。自動車メーカーの英Rolls Royceもこのほど、空飛ぶクルマのコンセプトモデルを公開した。渋滞の緩和や、移動時間の短縮が期待できそうな各社の取り組みを紹介しよう。

空飛ぶタクシー「UberAIR」は2023年に商用化へ

 Uber Technologiesは、垂直に離着陸できる4人乗りのeVTOL(電動垂直離着陸機)を開発している。地面と水平に取り付けた4基のプロペラで浮上し、一定の高度に達すると、尾部のプロペラを回転させ進む。飛行速度は時速240〜320キロ。1回の充電で最長96キロ飛べるという。

photo Uber Technologiesが開発中のeVTOL(電動垂直離着陸機)

 同社はこの機体を活用し、空飛ぶタクシー「UberAIR」を2023年に商用化する計画。人口密度が高い地域があり、渋滞が発生しやすい都市などをターゲットに、離着陸場「Skyport」を設けて運航するという。

 まず20年ごろ、米ダラス、ロサンゼルスで実証実験を行う。米航空宇宙局(NASA)とも契約を結び、無人交通管理・無人航空システムの整備も進めている。

photo 各都市に離着陸場「Skyport」を設ける
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20年代前半に実用化へ、Rolls Royce

 一方、自動車メーカーのRolls Royceは、4〜5人乗りのeVTOLのコンセプトモデルを発表した。Uberの機体と同様、一定の高度まで浮上すると、両翼のプロペラを折りたたみ、尾翼のプロペラで飛行する。最高時速400キロで、最長800キロまで飛行可能という。

photo Rolls Royceが発表したeVTOLのコンセプトモデル
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