「サマータイム導入について、約2人に1人がうれしくないと考えている」──旅行サイトを運営するエアトリが8月29日、こんな調査結果を発表した。政府・与党が導入を検討している「サマータイム」について、過半数が否定的な意見を示したという。
2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの酷暑対策として、夏の時間を2時間繰り上げるサマータイムの導入が検討されている。
しかしエアトリの調査では、32.5%がサマータイムの導入は「全くうれしくない」と回答。「あまりうれしくない」(17.3%)と合わせると、約2人に1人が否定的な考えだった。「とてもうれしい」は5.5%、「まあまあうれしい」は14.4%にとどまっている。
旅行先でサマータイムを体験したことがある人は63.3%。実際に体験してみた感想は「何も感じなかった」(54.3%)が最も多かったが、「まあまあ良かった」(19.0%)、「とてもよかった」(10.4%)など肯定的な意見も多かった。「明るい時間を長く使えて観光がたくさんできた」「とにかく日が長く、行動しやすい」という声が上がっている。
日本でのサマータイム導入については「働き方改革が浸透していないので、労働時間が長くなるだけ」「日本では働く時間が伸びるだけかも。プレミアムフライデーもいまいち浸透していない」など慎重なコメントもみられた。
調査期間は8月21日〜24日。20〜70代の男女1138人を対象にインターネット調査を実施した。
サマータイムをめぐっては、ITシステムの改修が必要だとしてIT関係者の間で「対応のための改修が間に合わない」「システム障害を招く」などと危惧する声が上がっていた。
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