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横浜の観光地めぐる「乗り合いタクシー」 配車にAI活用、ドコモらが実証実験

» 2018年10月05日 17時56分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモと国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は10月5日、AI(人工知能)を活用した乗り合いタクシーの実証実験を神奈川県横浜市で始めた。専用のスマートフォンアプリで配車を依頼すると、運行状況に応じてAIが車両やルートを決め、人間のドライバーに伝える。市内に点在する観光地を効率良く巡れるようにする。

ドコモ

 タクシー事業者と協力し、貸し切りタクシー10台を運行。1台当たりの定員は最大6人。みなとみらいを中心に31カ所の乗降ポイントを設置する。専用アプリで配車依頼すると、最寄りの乗降ポイントで乗車できる。

ドコモ マップ
ドコモ アプリの概要
ドコモ アプリ画面

 スマホアプリを利用するには、運行区域内の鉄道駅やホテルで配布する乗車チケットを受け取る必要がある。利用料金は無料。実験には250以上の店舗や商業、宿泊、観光施設などが参加しており、アプリ上で観光情報やクーポンを配信する。

 クルマを所有せずに移動手段を確保できるMaaS(mobility as a service)と商業施設のサービスを統合することで、交通需要の増加や商業施設の売上向上につなげる狙い。

 AI技術は、NTTドコモが開発する「AI運行バス」を活用した。

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