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日産、EV「リーフ」に新モデル 航続距離が400キロから570キロに パワートレインとバッテリーを一新

» 2019年01月09日 15時46分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 日産自動車は1月9日、電気自動車(EV)「リーフ」の航続距離とパフォーマンスを向上させた新モデル「リーフe+(イープラス)」を23日に発売すると発表した。バッテリーを改良し、1回の満充電で走れる距離が従来の400キロから570キロ(JC08モード)に向上した。価格は416万2320円(税込)から。

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 2017年10月に発売した5ドア・5人乗りのEV「リーフ」の追加モデル。リチウムイオンバッテリーのエネルギー密度を前モデルから約25%向上させ、容量を40kWhから62kWhに引き上げた。航続距離は322キロ(WLTCモード)、400キロ(JC08モード)から、458キロ(WLTCモード)、570キロ(JC08モード)に伸びた。

 新バッテリーによる室内空間や車両のサイズに変更はないが、車両重量は180キロほど増えた。急速充電は従来の50kWに加え、100kWにも対応した。

 電気モーターの力を駆動部に伝える機構「e-パワートレイン」も一新。エネルギー効率を高めることで、前モデルの110kW/最大トルク320N・mから、160kW/最大トルク340N・mにアップ。80キロから100キロまでの加速時間が約15%短縮するなど、高速走行時の加速性能が向上したという。

 外装デザインは大きく変わらないが、フロントバンパーに青いリップスポイラー状のパーツを標準装備する他、ボンネット付近にある充電ポートに「e+」ロゴを配置した。

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 17年10月に新型「リーフ」が発表された時点で、今回の“ハイパフォーマンスモデル”投入は予告されていた。高速道路上の単一車線で先行車を追従させるレベル2の自動運転技術「プロパイロット」、車庫入れや縦列駐車時にアクセルとブレーキ、シフトチェンジ、ステアリング、パーキングブレーキを自動制御する「プロパイロット パーキング」、アクセルペダルのみでクルマを発進、加減速できる新機能「e-Pedal」も引き続き搭載する。

 米国では19年春、欧州で19年半ばに発売する予定だ。

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