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最大1Gbpsの次世代PLC、国際標準に

» 2019年03月25日 12時48分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは3月25日、同社が提唱する次世代PLC(Power Line Communication)技術が国際標準規格「IEEE 1901a」として承認されたと発表した。「IoT(Internet of Things)PLC」をうたい、利用状況に応じて周波数帯域を制御し、通信距離や通信速度を変更できるスケーラブルな通信が特長だ。

 パナソニックが開発したHD-PLCのWavelet OFDM(※)方式をベースに拡張した電力線通信規格。利用する通信帯域を標準、2倍、4倍などに変更できるのが特長で、2倍モードなら500Mbps、4倍モードでは最大1Gbpsの通信が可能になる(4倍モードは同軸線や専用線の利用が前提)。逆に通信帯域を2分の1、4分の1とすれば通信距離を延ばせるという。

※Wavelet OFDM:時間軸と周波数軸で共に直交する性質を持つWavelet変換を用いたOFDM(直交周波数分割多重)変調方式。周波数利用効率が高い

 パナソニックでは、IoT PLCを「住空間における通信基盤技術の一つ」と位置付けると共に、「ビル内や工場、社会インフラまでをカバーする大規模ネットワークにも対応する」として幅広い分野への応用を検討していく。今後はIoT PLC技術の他社へのライセンス供与の他、HD-PLCアライアンスなどの団体を通じて対応製品間の相互接続性確保に務めるという。

HD-PLCの活用イメージ(出典:HD-PLCアライアンス)

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