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富士五湖の地震で「♯富士山噴火」トレンド入り 気象庁は「直接の関係なし」

» 2021年12月03日 12時12分 公開
[ITmedia]

 12月3日の午前6時37分に山梨県で発生した最大震度5弱の地震を巡り、SNS上では富士山の火山活動と結び付けたさまざまな情報が飛び交った。気象庁は「直接的な関係はない」とみている。

気象庁が記者会見で示した震央分布図。富士山とは30kmから40km離れた場所だった(YouTubeの気象庁/JMAチャンネルより)

 気象庁によると地震の規模はM4.8、震源の深さは19km。3日は未明から地震が続いていたが、6時37分の地震は大きく、揺れで目を覚ました人も多かった。

 3日午前はTwitterのトレンド上位を地震関連のワードが占めた。富士五湖という場所柄、富士山の火山活動との関係を心配する声も多く上がり、中には富士山噴火を想定した「降灰マップ」を投稿したり、震源の深さが20km(速報値)だったことを挙げて「富士山のマグマ溜まりの深さと同じ」とする投稿もみられた。

 気象庁によると震源地は富士山と30kmから40km離れたフィリピン海プレート周辺で、活断層があり定常的に地震が起きている場所だという。富士山との直接的な関係はないとみており、富士山の観測データにも「特段の異常は見られない」とした。ただし「1週間程度は震度5弱程度の地震に注意してほしい」としている。

 一方で午前9時28分ごろには和歌山県(紀伊水道)でも震度5弱の地震が発生し、SNSでは南海トラフ地震と結び付けた投稿も相次いだ。気象庁は「今回の地震は地殻内で発生し、規模が小さい。南海トラフ地震の可能性が平常時より高まっているとは考えていない」としている。

 YouTubeで地震情報のライブ配信を行ったウェザーニュースは「SNSでも地震が話題」とした上で「地震が起きた際には信頼できる情報源から正しい情報を得るようにしてください」と呼びかけた。

3日午前9時半過ぎのTwitterトレンド。今度は「南海トラフ」がトレンド入り

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