東芝タブレットPCインプレッション:タブレットPC第一世代最強のスペック書き味などは製品版になってから本稿で申し上げるのもなんだが、ここで改めて皆様に申し上げておこう。我々ZDNet Tablet PCチャンネルにおいて折りに触れて言っていることだが、製品版でないマシンに基づいて書かれた書き味に関する紹介記事は全く意味を成さない。 マイクロソフトがWindows XP Tablet PC Editionを8月に発表してから11月7日のタブレットPC発売に至るまでの期間、媒体社やテクニカルライターがインプレッションを紹介している。この長期間、イベントなどでも製品版ではない開発途上のマシンが出回っていたわけだ。だから、記事の日付・内容をよく御確認されることをお勧めする。 ちなみに本稿も、実は開発途上版だ。よって、気になる書き味についての紹介は、別途製品版によるレビューを必ず行うので、お待ちいただきたい。 ペン自体はなかなか握りやすく、ちょうどよい太さで悪くない。だが本機の最大の特長は、液晶面の大きさだ。12.1型と、タブレットPC第一世代としては、最大の大きさを誇る。隣に座っている人や、机前方に座っている、ちょっと距離感のある相手に見せるのにもいいだろう。 なお本機ではSensivaのSymbol Commander v.3がプリインストールされており、ペン入力の使い勝手がよいように配慮されている。 Symbol Commanderの機能一覧。ポケットPC版とも操作の互換性がある(クリックすると拡大します) スタイラスペンは液晶面左側に収納される。よって、1つの面が平らになっている プラスポイントとマイナスポイントは表裏一体ハイスペックノートPCの宿命、それは、大きさであり、重量だ。本機は1.85kgであり、通常のノートPCとしては、ごく普通の重さである。だが、タブレットモードでペン書きしていると、どうしても重量が気になってくる。これはタブレットにスタイラスペンで書く際にはどのマシンでも同じことなのだが、多少傾斜をつけるほうが天井光の反射を防ぎ、段違いに書きやすくなるためだ。 この場合片手で本機を持ち、机から軽く浮かせると、非常に書きやすくなる。だがこの動作をする際に、重量が気になってくるというわけだ。 タブレットPCというもののありかた論を述べると、“ペンだけで入力することが前提”というわけでは無論無い。むしろ、“ペン入力という手段が広がる”存在なのだ。そういう意味において、本機は通常はただのDynaBookとして使用し、使いたければペンでも入力でき、タブレットPCならではのコミュニケーションが行える。夢だけでなく、現実と向き合えるパソコンなのだろう。 19ミリピッチのキーボードは問題全く無し [大出裕之, ITmedia ] 前のページ | 2/2 | 最初のページ Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. FeaturesPICK UP
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