Special
» 2018年08月29日 10時00分 公開

その気になればできる! 太陽光から電力・農業・住宅への挑戦:地域ビジネスの最前線! 再エネを活用した地方創生の成功モデル

[PR/スマートジャパン]
PR

 地域のエネルギーを“地産地消”し、地域や産業を活性化する──。日本でも太陽光発電などの普及が進む中、このような再生可能エネルギーを活用した地方創生に大きな期待と注目が集まりはじめている。その一方で「どのように取り組めばよいのか」「自分たちにもできるのだろうか?」と考える企業や自治体も多いのではないだろうか。

 福岡県南西部の八女市に、まさに“再生可能エネルギーを活用した地域の活性化”を体現している企業がある。1978年に屋根などの建築板金業として創業した「アズマ」だ。屋根工事の“スペシャリスト”として地域に密着した事業展開を行ってきた同社は、1999年に太陽光発電の施工・販売に参入。現在までに住宅から産業用まで、太陽光発電の導入を支援してきた。

 「八女(やめ)茶」などで知られ、農業が盛んな八女市だが、他の地域と同様に高齢化など、多くの課題を抱えている。そこでアズマが乗り出したのが、“地域電力会社”の立ち上げだ。2017年にエネルギーの地産地消を目指す「やめエネルギー」を設立。「われわれが太陽光発電設備を作るだけでなく、その電力を地域で循環させられれば、八女市全体が潤い、地域の活性化に貢献できるのではないかと考えたのです。このような取り組みを通じて、八女市全体をハッピーにしたい」。アズマの中島一嘉社長は、やめエネルギー立ち上げの背景にある想いをこう語る。

夏の八女市。一面に茶畑が広がる

 アズマの取り組みは、これだけにとどまらない。地域で生まれる再生可能エネルギーを、八女市の主要産業である農業に活用するために、これまで全く手掛けたことのない農業事業に自ら参入。さらに、こちらも新規事業として、太陽光発電と蓄電池を活用したスマートハウス事業にも乗り出した。現在はこれらの事業に関連する企業グループを「AZUMAX」と名付け、「再生可能エネルギーを活用した地方創生」の実現に向け、臆することなくさまざまなチャレンジを続けている。

 今回、アズマの中島一嘉社長と、再生可能エネルギーを活用した地方創生を支援している、太陽光パネルのリーディングカンパニーであるインリー・グリーンエナジージャパン(以下、インリージャパン)の山本譲司社長が対談。アズマが目指すビジョンや地域への想い、今後の再生可能エネルギーを活用した地方創生などについて語り合った。

インリージャパン山本社長とアズマ中島社長

エネルギーを通じて地域に貢献するために

山本氏 インリージャパンは太陽光パネルメーカーですので、再生可能エネルギーの普及に取り組むさまざまな企業と幅広くお付き合いさせていただく機会があります。その中でも、アズマさんは特に先進的、かつ個性的な企業だと思います。「地域をハッピーにしたい」というビジョンのもと、再生可能エネルギーを基軸にした、さまざまな事業を展開していらっしゃいますが、きっかけのようなものはあったのでしょうか。

中島氏 長い間会社を経営する中で、リーマンショックなど、つらい時期も含めて、いろいろなことがありました。そのような歴史を振り返った時に、地域のお客さまに支えてもらってきたからこそ、今のアズマがあるのだということを実感します。だからこそ、われわれが行ってきた事業の知見や技術を生かして、何か地域に貢献することはできないかと思ったのです。その中で、再生可能エネルギーを活用し、八女にある資源や富を、地域の中で循環させていくことが、きっと大きな地域貢献になるだろうと考えました。

山本氏 そこで地域新電力としてやめエネルギーを立ち上げられたわけですね。

中島氏 はい。八女で生み出したエネルギーを地域で流通させることで、地元の方にハッピーを感じてもらいたいというのが狙いです。これまでアズマは地域の住宅の屋根に多くの太陽光発電設備を取り付けさせていただきました。これも1つの立派な“発電所”だと思っています。将来はその限界費用ゼロの電力を買い取り、安価に提供することで、地域の方に貢献したい。なので、われわれはやめエネルギーをあえて“地域”電力会社と呼んでいます。

山本氏 “地域”電力会社という表現、素晴らしいですね。ぜひ使わせていただきます(笑)。そのようなやめエネルギーの構想は、電力自由化がスタートしたころからお持ちだったのでしょうか?

中島氏 実は最初、大手企業がどんどん市場に参入するというニュースを聞いて、「電力の小売事業なんて、僕らができる仕事じゃないな」と思っていました。でもある時、もし八女市で大手企業が電力小売を始めたら、地域の資源や富が外に出ていってしまう。それはもったいないと思ったのです。じゃあ自分たちでやろう、と。やめエネルギーの立ち上げから1年が経ちますが、地域で生まれたエネルギーを地域に還元する──という方向性は、絶対に間違っていないなという実感があります。

エネルギーの地産地消で農業も支援

山本氏 地域への貢献に向けて、エネルギーだけでなく、自ら農業法人「アズマックスファーム」を立ち上げられ、トマトやマンゴーの栽培事業も始められましたよね。一見、エネルギーとは関連性のなさそうに見える農業に参入された背景には、どういった想いがあったのでしょう。

中島氏 八女という地域にとって、農業というのはとても重要な産業です。ただ、例えばビニールハウスなどを使って高い付加価値のある農作物を作ろうとすると、暖房に使う燃料など、非常に多くのエネルギーが必要になります。もちろんその燃料などは、外の地域から買わざるを得ない。

 実際に農業をやっている方から「今年は良い作物ができたけれど、重油の価格が高くて全然もうからなかった」といった話をよく聞きます。そこで地域の資源を使ってエネルギーを生み出し、農業に活用できる仕組みができたらよいのではないかと思いました。例えば、地域の資源を活用したバイオマス発電を行い、その排熱を栽培施設内の暖房として活用するといった取り組みができたらよいなと。

アズマックスファームが運営する栽培施設
           栽培施設で栽培しているミニトマト(左)とマンゴー(右)

山本氏 その仕組みを作るために、例えば農家の方と提携するといった方法ではなく、自ら農業を行うという決断をされたのは、すごくチャレンジングだと思います。素人からすると、農業って非常に難しいというイメージがありますから。

中島氏 僕たちなりに考えたのですが、やっぱり自分たちでやってみるべきだって思いました。素人集団だけど、自分たちで栽培方法も工夫して、おいしいトマトに挑戦しようよと(笑)。そうでなくては分からないことがたくさんあるだろうと。販売方法も工夫していて、なるべく地域のイベントに出展し、顔の見えるかたちで販売するようにしています。

地域のエネルギーを住宅にも

山本氏 アズマさんでは地域電力会社の立ち上げ、農業、そしてさらに太陽光発電を活用した賃貸住宅事業として「スマートハウス立野」も始められていますよね。住宅屋根の板金工事や太陽光発電の施工の経験はあっても、住宅そのものをつくるという事業は、初めての取り組みですよね。

中島氏 はい、初めてです。「スマートハウス立野」は太陽光発電と蓄電池を備えていて、入居されている方は住宅で使用する電気の一部を太陽光で賄ったり、余剰電力の売電収入を得られたりするという仕組みにしました。

 なぜこのような住宅事業を始めたかというと、われわれは住宅の屋根工事や太陽光発電に関する技術や知見があって、さらに地域電力会社も立ち上げました。じゃあこれらの事業の経験をすべて生かして、何か地域に貢献できることはないかと考えた時に、スマートハウスだと思ったのです。

「スマートハウス立野」

山本氏 「スマートハウス立野」は、全6棟の賃貸住宅ですよね。そしてアズマさんとしては初めての賃貸住宅事業でもある。入居者が見つからなかったら──といった不安はありましたか?

中島氏 建てた当初はすごく不安でした。太陽光発電や蓄電池の費用があるので、一般的な不動産業界の常識からすると「スマートハウス立野」は立地を考えても家賃が割高です。不動産業者の方には「あの立地でその家賃じゃ、絶対に埋まらない!」と言われました(笑)。でも、入居者の募集を開始したら、全6棟が1カ月で埋まったのです。入居された方も非常に満足してくださっていて、ぜひ購入したいという声もいただきました。

山本氏 まずは賃貸として実際に住んでみて、良かったから買いたいと思ってもらえるのは、とても理想的なことですよね。

中島氏 本当にそうですね。今後はスマートハウスだけでなく、スマートタウンの実現も目指したいと考えています。

「再エネ×地方創生」を実現するためのヒント

山本氏 ここまでアズマさんのさまざまな取り組みや、想いを伺ってきたのですが、今後についてはどういったビジョンを描かれているのでしょうか。

中島氏 今後も再生可能エネルギーを基軸として、それに紐づいたさまざまな事業にチャレンジしていきたいですね。まだまだ余白の部分というか、できることというのはたくさんあると思います。そしてその先に、エネルギーなどを通じてもっと他の地域とつながれるような仕組みを作っていきたいと考えています。

 これからは、再生可能エネルギーを活用して地域を活性化したい、盛り上げたいという考えを持つ、各地の人や企業がつながっていくことがとても重要だと思います。

山本氏 インリージャパンでは、各地の自治体と一緒に、再生可能エネルギーを活用した地域の活性化を目指す取り組みを進めています。そのようなプロジェクトを検討する中で、地域電力会社の立ち上げなど、何か地域に貢献したいという想いを持った地元の企業に出会う機会が多くあります。

 各地域の企業に、インリージャパンがハブとなり、アズマさんのような先進的な取り組みの事例や知見をシェアすることで、再生可能エネルギーを活用した地域活性化の取り組みを日本中にもっと広げていきたいと思っています。

中島氏 われわれが今やっている取り組みは、決して難しいことではないと思っています。やろうと思えば、チャレンジできることです。そのために、アズマとしても情報提供など、お手伝いできることがあれば、ぜひ協力させていただきたいです。

山本氏 われわれもアズマさんのような企業をつなげていきたい。企業や人のネットワークを通して、他の地域で成功したモデルやその知見を、別の地域で生かすという取り組みを広げていきたいと思います。このようなネットワークのハブとして、インリージャパンをぜひご活用ください。本日はありがとうございました。

中島氏 ぜひやっていきましょう! ありがとうございました。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:インリー・グリーンエナジージャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:スマートジャパン 編集部/掲載内容有効期限:2018年9月30日