ITmedia NEWS >

インターネットは医療機関選択の際に役立つ情報源か?

» 2004年07月16日 20時24分 公開
[ITmedia]

 NTTデータのシステム科学研究所は7月16日、「患者の主体性と医療への満足度に関する調査」の結果を発表した。

 同調査は、医療分野で重要なキーワードとなる「患者の主体性」の現状や、主体性と医療への満足度の関係、患者が医療をどのような観点で評価しているかを把握するために実施された。

 調査項目の中で、医療機関を選択する際に利用した情報源をたずねる質問があり、もっとも多い回答は「かかりつけ医」で52.4%と半数を占める結果になった。これ以外では、「友人・知人」(27.2%)、「家族」(26.1%)など身近な人を情報源とした例が多い。

 一方で、第三者的な情報を提供するメディアを利用したという回答数は少なく、「インターネット」を挙げた人が5.3%だった。さらに、「医療に関する書籍・専門誌」(3.9%)や「新聞や一般雑誌」(2.6%)は利用されていないことがわかった。

 このデータのみで判断するのは難しいが、インターネットが他メディアよりも高いポイント数を得られた理由としては、インターネットが持つ高い検索性(最寄りの医療機関を探しやすい)や、口コミ的情報が評価されたと推測できる。しかしながら、総合的に見れば、依然としてメディア全体の信頼性は、自分の健康を任せるための情報源足り得ていないというのが実状のようだ。

 なお、同調査対象は、3大都市圏の市域及び人口30万人以上の都市に住む20歳以上70歳未満の男女で、2001年1月1日以降に入院または6カ月以上の通院経験者で、有効回答は1270サンプル。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.