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メーカーによるPCリサイクル、1年目は18万6000台を回収

» 2004年10月06日 19時42分 公開
[ITmedia]

 有限責任中間法人パソコン3R推進センターは10月6日、PCメーカーによる家庭系使用済みPCの回収実績を発表した。

 これによると、PCメーカーによる回収がスタートした2003年10月1日から2004年9月30日までの1年間で、18万6302台の家庭系使用済みPCを回収した。なお、この数は、「エコゆうパック」伝票の発行部数に基づき算出したもの。同伝票は、PC本体、ディスプレイそれぞれに1台1葉で発行される。

 期間ごとでの傾向を見ると、制度立ち上げ期の2003年10〜12月期は3万1534台にとどまったが、その後、全国の自治体で広報周知などを行った結果、2004年1〜3月期で4万7744台(前期比151%)、4〜6月期が5万89台(前期比105%)、7〜9月期が5万6935台(前期比114%)と順調に数を伸ばした。

グラフ メーカーによる家庭系使用済みパソコンの回収実績

 家庭で使用済みとなったPCの市町村への排出量などが明確でないため、メーカーによる回収実績が全体に占める割合を統計的に把握することはできないが、過去の業界出荷台数、推定使用年数、中古市場への流出量などの調査データを基に推定すると、メーカーによる回収は、家庭から排出されるPCの3割程度と考えられる。

 このほか、自作PCや倒産メーカー製品などの「メーカー等不在」PCの回収実績は3572台だった。

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