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小学校高学年の7割が学校でインターネット授業を受講

» 2004年10月12日 14時24分 公開
[ITmedia]

 主婦を対象としたネットワークマーケティングを展開するハー・ストーリィが10月12日、モニター会員対象で実施した調査「子供のインターネット利用状況について」の結果を発表した。同調査は、未就学児〜高校生以上の子供をもつ母親に、家庭での子供のインターネット利用状況をたずねたもので、有効回答数は447名。

 調査結果によると、回答者の子供の半数以上が家庭でインターネットを利用していることがわかった。また、小学校高学年以上の子供の7割が学校でインターネット授業を受講しており、未就学児からの利用者も1割以上いた。これに対して、回答者の多くは、子供のWeb閲覧は「小学校高学年くらいになってから」と答えており、子供は親の考える適性年齢よりも幼い時期にインターネットを体験しているというのが実態のようだ。

 子供の主なインターネット利用目的は「ホームページの閲覧」だが、学齢や男女により差が見られ、小学校高学年以上の女子の場合、メールやチャット、自分のホームページ作成など、個人的なコミュニケーションツールとして主に活用する傾向がある。

 親の知っている友人とメールのやりとりをしている子供は3割、自分のホームページを作成・更新する子供は1割だった。中学生からは親の知らない相手とのコミュニケーションが増え、さらに高校生になると利用目的さえ把握できなくなる親が多い。

グラフ 子供の学齢とインターネットの利用目的(クリックで拡大表示)

 男女別の利用状況では、小学校中〜高学年では男子が女子を上回るが、中学生以上になると同等になるようだ。また、学校でのインターネット授業への出席状況を見ると、男子のほうがやや受講率は高いが、これは選択科目として授業を実施している、あるいは授業を行う男子校が多いといった要因も考えられるという。

 インターネット端末については、回答者すべての子供がPCを利用していた。とくに、家庭にPCがあったことをきっかけにインターネットを始める子供が多いようだ。しかし、年齢が上がるにつれて携帯電話の併用者が増加し、とくに中学生女子の利用者が目立つ。

 なお、インターネットの基礎知識やマナー、危険性については、学校と家庭の両方で教えるべきと考える回答者が大半だったが、家庭でインターネットを利用する子供をもつ親ほど、危険性については家庭で説きたいと考える傾向にあるという。

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