過熱する「人間 vs. AI」、解決は“将棋AI”にあり? 開発元・HEROZがつかんだ、企業へのAI導入のコツ(3/3 ページ)
“次の一手”は業界知識?
竹中工務店とのプロジェクトに携わった後、現在は主にAIチャットとして活用できるサービス「HEROZ ASK」の提供などを手掛けているという関さん。将棋は「祖業」として続けていくとしつつ、今後さらに企業向けのAIサービスを強化していきたいと語る。そんななか、HEROZが力を入れているのは「業界知見がある人」の採用だ。
「(竹中工務店とのプロジェクトを始めた)当時は私も含めて一級建築士の資格を持っている人なんて誰もいなかったけど、今は2人いる。AIは頑張ってキャッチアップしてもらっている」(関さん)
背景にあるのは、米国のテック企業であるOpenAIやGoogleなどが提供するAIモデルの飛躍的な成長と、その“ローカライズ合戦”になりつつある日本市場の現状だ。これに対し、関さんは「差別化がどんどん難しくなってきている」と指摘する。
「短期的にはUXを高めていく」といった差別化もあるというが、「中長期的にはなかなかそれだけでは難しい」と関さん。そこで、中長期的な差別化として検討しているのが、その業界に詳しいからこそ開発できるようなAIサービスの開発だ。
「建設業に詳しいメンバーも増えてきた。例えば、建設業の法律を検索しやすくするようなサービスってまだ何もない。そういったものを提供していきたい」(関さん)
HEROZは、建設のほかにも、金融やゲーム、エンタメといった業界にも注力している。自律的にタスクを分解して業務を実行する「AIエージェント」なども視野に入れ、それぞれの業界に対して企業向けAIサービスを提供していくという。
【訂正履歴:2025年1月28日午後5時】記事掲載当初「関享太CSO」「主にAIチャットbotとして活用できるサービス『HEROZ ASK』」との記載がありましたが、正しくは「Generative AI SaaS Dev Division担当執行役員を務める関享太さん」「主にAIチャットとして活用できるサービス『HEROZ ASK』」でした。お詫びして訂正します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
【レベル15】3D CADとAIで椅子をデザインせよ!
-
2
茨城県鹿嶋市は「公式Web×Claude」で市民対応をどう変えた? Claude Codeで内製化も
-
3
【Pythonで学ぶデータ分析】相関があるかどうかをベイズ統計で調べる ~ 年齢と原付事故死傷者数に関係はあるのか?
-
4
3Dモデルから2D図面を数分で自動生成、個社の製図ルールにも対応
-
5
生成AI画像はなぜ“キショい”のか 消費者が抱く違和感の正体 広報のプロが解説
-
6
NEC、先進AI「Claude Mythos」ついに導入 Anthropic主導“セキュリティ防衛連合”で、何ができる?
-
7
【無料】日本語のAI学習サイトをAnthropicが公開 「Claude Code入門」など357のコンテンツが学べる
-
8
70代会長も動いた 創業108年みそメーカーがGemini利用率86%を達成した「3つの工夫」
-
9
無差別攻撃時代に「AI対AI」で挑む NECがAnthropicと描く、日本サイバー防衛の「勝ち筋」
-
10
「社長の声」悪用で被害45億円 元警視庁が明かす「AI詐欺」の手口
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR