300万円台で買える、等身大の「二足歩行ロボ」を見てきた あなたならどう使う?(3/3 ページ)
イーロン・マスクの参入で注目集まるヒューマノイドロボット
ヒューマノイドに対する世界的注目度の高まりは、米テスラのCEOイーロン・マスク氏が「工場でロボットを導入し、大規模に人員を置き換える」という構想を打ち出したことにも関係している。
TechShare代表の重光貴明氏は、「テスラのような企業が本気で量産に乗り出せば、部品やモーターの価格が下がるだけでなく、多数の実証データが短期間で蓄積されるかもしれない。そうなれば、業界全体の技術進歩が予想より早まる可能性がある」と述べた。
ただし、実際の工場や物流の現場にロボットを全面投入するには、高い耐久性と信頼性、そして安全要件を満たす必要があるため、一朝一夕に実現するわけではないとも指摘している。
それでも、G1のような比較的低価格のヒューマノイドロボットが登場したことは、当初は研究室のデモンストレーションに限定されがちだった二足歩行機体が、より広い層に試される時代に入ったことを示唆している。
自律歩行や握手といった一つひとつの動作が積み重なり、作業や接客など現実のタスクに対応できる段階まで技術が磨かれていけば、ヒューマノイドの実用化が一気に進む可能性もある。最終的に、テスラが掲げるような“ロボットが工場で働く未来”がどれほど早く訪れるかは、今後の量産化やデータ収集のスピードにかかっているだろう。
眼前で歩き、手を差し伸べてくるG1の姿は、そうした未来の一端をリアルに感じさせる展示だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
よく見られているカテゴリー
アクセスランキング
-
1
「ポンコツ」と呼ばれたM365 Copilotの逆転劇、GPT-5が転換点 活用の秘訣は“脱・プロンプト職人”
-
2
人間 vs. 人型ロボ、より多く作業をこなせるのは? 生配信で対決した結果…… 米企業
-
3
キオクシア社長「記録的な増収増益」 3カ月の売上収益1兆円、純利益は2990%増 好決算の背景は
-
4
「AIデータセンターの電力需要が急増」はホント? 発電大手Jパワー社長が明かした“報道との温度差”
-
5
伊藤忠商事や三菱ケミカルなど16社が参画 大手企業の「暗黙知」を活用する新プロジェクト
-
6
生成AIで3Dモデルを自動作成 専門スキル不要でテキストや画像から3D化
-
7
NEC社長が説く AI時代と新たな安全保障環境の到来で「ITサービスはこう変わる」
-
8
OpenAI、「ChatGPT」に個人向け資産管理機能 金融口座と連携
-
9
「邪魔すぎ」――LINE入力欄の“新AI機能”が不評 消し方は?
-
10
Python 3.15に追加されるlazy importと内包表記でのアンパッキングについて調べてみた
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR