マスクド・アナライズの「AIしてま~す!」

「@grok ファクトチェック」は本当に正しい? 迫る参院選、偽情報に踊らされないSNS・AIの付き合い方(1/4 ページ)

 7月20日は参議院選挙の投票日です。誰に投票するか選ぶ場合に、立候補者のSNSや動画投稿サイトを参考にする人も多いでしょう。一方、立候補者の発言や主張が本当に信用できるどうかを検証しなければいけません。このような事実に基づいた情報であるかという確認を「ファクトチェック」と呼びます。選挙においてSNSや動画投稿サイトの影響力が高まっており、ファクトチェックは重要となっていま

もしもファクトチェックをしないと……

 選挙における目的は有権者から得票数を集めることです。今回の参議院選挙における比例代表制度では、投票用紙に政党や個人名を記入して投票します。この政党と個人おける得票数に応じて、政党は議席を獲得できる仕組みです。そのためにSNSや動画投稿サイトで極端な主義主張を掲げて注目を集めながら、少ないながらも固定された支持者から得票数を集める手法も可能となります。

 もしも極端な政党の例として「AIを絶対許さない党」(略称:AI絶許党)を立ち上げて、AIやスマホによるデジタル化に反対する政党が登場すればどうなるでしょう。デジタルが苦手な人や生成AIに反発する人は関心を示すでしょう。

 そこで「生成AIは人類の敵!」「GAFAが個人情報を悪用! 日本から撤退させる」「セルフレジ禁止! 人間の仕事を奪うな」「データセンター建設で気温が50℃になる」などと主張すれば、事実より感情を優先する一部の人から確実な投票が期待できます。

 言うまでもなく、これらの主張は荒唐無稽です。しかしファクトチェックを行わなければ、これが事実であり正しいと信じる人もいるでしょう。現実よりも都合の良いうそを信じる人が多くなれば、AI絶許党が選挙で得票数を集めて、議席を獲得するのも夢ではありません。

AI絶許党が当選

人間は“都合の良い物語”に影響されやすい

 この記事の主な読者層であるIT産業に従事する人からすれば「こんな暴論を信じる人はいない」と考えるでしょう。一方、人間は自分と似た意見に偏ってしまう側面もあります。社会全体においてはデジタルやAIを嫌う人は確実に存在しており、選挙でこのような人々の感情に訴えかけることもできます。

 人間の感情は、自分にとって都合の良い物語に影響されやすいものです。そこで「AIは諸悪の根源」「社会問題はデジタル化のせい」という物語を提供すれば、デジタルが嫌いな人にとって世の中が良くなる気がします。さらに支持者にとって「自分たちの主張は正しい」という承認欲求も満たせます。

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企業への生成AIの導入活用やDX支援を手掛ける、AIコンサルタントのマスクド・アナライズさんが“生成AIの今”を愛を持って解説していく。

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