OpenAI、ChatGPTの新デフォルトモデル「GPT-5.5 Instant」 回答の根拠をユーザーが確認・管理可能に
米OpenAIは5月5日(現地時間)、「GPT-5.5 Instant」のリリースを発表した。 「GPT-5.3 Instant」に代わるChatGPTの新たなデフォルトモデルとして提供する。
新モデルの最大の特徴は、GPT-5.3 Instantの低遅延を維持しつつ、法律や医療、金融などの精度が求められる分野で、ハルシネーションを大幅に削減した点にあるとしている。画像理解やSTEM関連の質問、Web検索を活用する判断力など日常的なタスク全般で精度が向上しており、過剰なフォーマットや不要な絵文字を減らすことで、より簡潔で自然な温かみのある回答を提供するよう改善したという。
4月にリリースした「GPT-5.5」は、主にコーディングやナレッジワークなどの分野での性能向上を特徴としていた。GPT-5.5 Instantも高い推論能力を示しており、数学の「AIME 2025」ベンチマークテストでは旧モデルの65.4から81.2へ、マルチモーダル推論の「MMMU-Pro」では69.2から76.0へとスコアを大きく伸ばしている。
また、コンテキスト管理やパーソナライズ機能の強化にも重点を置いた。過去のチャットや保存されたメモリ、アップロードされたファイル、連携済みのGmailなどをより高速に検索し、参照できるようになり、ユーザーが何度も同じ前提条件を繰り返すことなく、パーソナライズされた回答を得られるようになったとしている。
GPT-5.5 Instant自体は、すべてのChatGPTユーザーに対して同日から順次展開される(有料ユーザーは設定で旧モデルを選択することで、3カ月間旧モデルの継続利用が可能。開発者向けAPIでは「chat-latest」として提供)。高度なパーソナライズ機能については、まずWeb版のPlusおよびProプラン向けに提供され、近日中にモバイルにも展開される。今後数週間で、Free、Go、Business、Enterpriseの各ユーザーにもアクセスが拡大される予定だ。
さらに、すべてのコンシューマープランで「memory sources」機能が導入される。回答の下にある「情報源」アイコンをクリック(タップ)することで、過去のチャットやカスタム指示、ファイル、Gmailのメールなど、どの情報が回答のパーソナライズに用いられたかを確認できるようになった。情報が古かったり誤っていたりする場合には、ユーザー自身で削除や修正、関連なしとしてマークすることが可能だ。この情報は自分のアカウント内にのみ表示され、作成したチャットを誰かと共有した場合でも、共有相手に自分のパーソナライズ情報が見られることはない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「トイレ」に凝ったらAI需要で大躍進――TOTO、利益の7割かせぐ「半導体」ビジネスの正体
-
2
OSSは「プルリクエストを送る」から「自分用に直す」へ? AI時代のメンテナーがPR受付を閉じると宣言した理由
-
3
深刻な「中国依存」を脱せるか 老舗問屋が動いた「空気を使った肥料づくり」とAI農業とは?
-
4
製造業の「秘伝のタレ」はAIに奪われるのか、競争力の源泉はどこにある?
-
5
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
6
OpenAI、「Images 2.6」発表 生成速度50%向上、GIFアニメの生成も可能に
-
7
東北大とアイシンがSTT-MRAM搭載AIチップを開発、16nmプロセスでは世界初
-
8
「海外モデルでも自前サーバで動かせば100%安全」ではない――チームみらい安野氏が指摘、国産モデルの必要性を強調
-
9
その日、メルカリは「業務を止めた」――上司と部下が対立も、AI利用率100%をかなえたCAIOの奮闘記
-
10
「AIがデータセンターを作る」 サム・アルトマンが明かす“AIが自ら増える”構想とは?
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR