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Googleの新しいデザインが嫌われる理由(1/2 ページ)

» 2010年05月10日 18時43分 公開
[Don Reisinger,eWEEK]
eWEEK

 Googleが検索サイトの新たなデザインを立ち上げた。以前のバージョンとの大きな違いは、左のサイドバーに便利なリンクが設置された点だ。この部分には、画像検索や動画検索などのオプションが表示される。外観にも幾つか変更が加えられた。

 だが、Webユーザーがこの新デザインを気に入るかどうかは分からない。確かに新しくなったし、多くの人はこういうアップデートを喜ぶだろうが、今回の変更はかなり大きい。幾つかの点では、ユーザーは新しいデザインにとまどうかもしれない。とは言え、検索結果は同じであり、これはGoogleが市場シェアを維持する一助になるはずだ。しかし一部の人には、Googleのサービスを使うのに二の足を踏みかねないような成長の痛みもあるだろう。

 Googleの新しいデザインを初めて使ったときに、ユーザーが気に入らないと思うであろう理由を以下に挙げる。

1. 前とあまりに違う

 Google検索ユーザーは、新しいデザインが前のバージョンとあまりに違っているのを嫌がるかもしれない。違いが大き過ぎて、初めて使ったときに検索しにくいと思うだろう。これは問題だ。通常、企業がデザインを刷新するときは、ユーザーにショックを与えないように段階的に進める。Googleはそうしなかった。検索オプションを左のサイドバーに置き、ページのルック&フィールを変え、前と同じなのは検索ボックスと検索結果だけだ(検索結果の表示スペースが狭くはなったが)。多くのユーザーは、初めて新しい検索結果ページを見たときに、分かりづらいと思うだろう。

2. Bingみたい

 先へ進む前に、Bing.comを見てから、もう一度Googleの新しい検索ページをチェックしてみよう。似ていることに気付いたはずだ。新しいGoogle検索は驚くほどBingと見た目が似ている。検索結果の左側にナビゲーションリンクがあり、ページの上部に検索ボックスがあり、広告が右にある。Googleは何カ月も前からこのデザインをテストしてきたので、偶然似てしまったのかもしれない。しかし、その可能性は低そうだ。いずれにしても、これほどデザインが似ているのは問題だ。ユーザーが本当にBingのような検索エンジンを使いたいのなら、既にBingに乗り替えているだろう。ユーザーは、GoogleがGoogleであるが故に――シンプルで便利だから――好きなのだ。ほかの検索エンジンのようになってほしいとは思っていない。

3. 左のサイドバーが邪魔

 先に述べたように、新しいデザインと前のバージョンの大きな違いは、左側にサイドバーが置かれた点にある。ユーザーはそのうち、検索するときにこのサイドバーを便利だと思うようになるかもしれない。だが最初に見たときには、このサイドバーは邪魔に思える。以前のデザインでは、こうしたオプションは検索結果ページ上で隠されていて、必要な人にだけ提供されていた。それが、今はユーザーの目の前に突きつけられ、ユーザーは検索結果の中で迷うはめになっている。左サイドバーを付けたのはGoogleらしくない。

4. 壊れていないものを直すな

 そもそも、Googleはなぜ問題のないサービスを修正しようとしているのだろうかと、ユーザーは思っているだろう。確かに、GoogleはBingと比べてちょっと古くさい感じがしていたかもしれないが、ちゃんと機能していたのだ。市場シェアから見れば、Google検索はユーザーを引きつけている。ユーザーは、問題なく動いているように思える製品を改造する企業を好きにはならない。Googleは初めて大きなリスクを取った。残念ながら、それを中核製品でやってしまった。

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