理想のタイムマップGeet to Live

仕事のための時間、家族のための時間、自分のための時間の理想の割合は? 簡単なチャートを描いてみるといい。(Lifehacker)

» 2006年08月03日 11時22分 公開
[Gina Trapani,Lifehacker]
LifeHacker

 忙しい人は年がら年中、「1日はなんでこんなに短いの?」とぼやいている。日々の狂騒の中、波にのまれた流木のように、あっちへこっちへと簡単に流される。時間と関心を注がなければならない仕事を山ほど抱えて右往左往。だが、自分の時間を本当はどのように使いたいかを知っているのは自分だけだ。日々の時間を自分でコントロールし、注意深くスケジュールを組み、自分の価値観と目標に沿って意識的に活動内容(とタイムリミット)を選ぶことは、あなたにもできる。

 多くの場合にいえることだが、バランスの取れた理想のスケジュールを組むベストな出発点は、それを「書き出す」ことだ。自分の「タイムマップ」を作れば、それは1日の活動内容を自分の目標に近づけて調整する助けとなる。

自分の理想のタイムマップを作る

 Time Management from the Inside Outの著者であるジュリー・モーゲンスターンは、わたしたちが1日、1週間、あるいは1カ月に使える時間は、クローゼットの上段スペースのようなものだと語っている。つまり、ある程度の大きさのものしか置くことができない。あれこれと大急ぎで始める前に、その限られたスペースを自分がどう埋めたいのか、タイムマップを作って意識的に決めていこう。起きている時間のうちどれだけを、それぞれの活動に費やすかを表した簡単なチャートを作るのだ。

 例えば(理解しやすいように簡略化した例を挙げる)、1日のうち、およそ3分の1を仕事に、3分の1を家族のために、3分の1を自分自身のために費やしたいとする。この場合、タイムマップは次のようになるだろう。

 当然、割合は人それぞれ異なり、各自の生活を反映したものになる。例えば起業家の場合は、仕事の割合がもっと増えるだろう。子供がまだ小さい場合は、家族のための時間が主体となる。では起業家で、子供もまだ小さい場合は? まあ、「自分だけの時間」をあまり多く期待してはいけない。自分の理想の割合を決めるときは、現実的になろう。

 Microsoft Outlook、iCal、Google Calendarなど、自分の好きなスケジュール管理ソフトを使って理想のタイムマップを作ってもいいし、このExcelタイムマップテンプレートをダウンロードして使ってもいい。このテンプレートはマップを“Focus”ごとに自動的に色分けし、費やされる時間の割合を、各Focusの“Code”(A、B、C、D)ごとに自動計算してくれる。

 タイムマップ作成上の注意点は以下の通り。

  • 生活全体のマップを組むときは、広く、包括的な分類をすること。仕事のタイムマップなどは個別に細分化して作ればいい
  • 分刻みのスケジュールを組まないこと。これは目安であって分刻み計算の練習ではない
  • 全体的な割合を意識し、人生の現時点において、自分にとって最重要と思われるものをベースに調整する。つまり、キャリア最優先なら、あなたのマップでは、それが最大の割合を占めるはずだ

 自分の人生のプライオリティーを時間割にどう組み込むかが決まれば、その実現の半分までこぎつけたことになる。

実際のタイムマップ

 次は、実際のスケジュールをどう理想に近づけるかを考えなければならない。タイムマップをデスクなり冷蔵庫なり、どこか自分の目につく場所に貼っておこう。2週間くらい、自分が毎日どう過ごしたか記録に取って理想と比べてみる。実際のタイムマップが理想にどれだけ近いか(遠いか)を記録していくのだ。そして実際のタイムマップに調整をかけ、理想のタイムマップにも調整をかける。この“洗濯とすすぎ”を繰り返す。

 タイムマップの調整が進めば進むほど、仕事に充てた余分な時間の長さに気付くようになる。これは、予定を組むとき、あなたがプレッシャーを感じていたせいか、時間に寛大過ぎたせいか、あるいは単純に時間の管理が下手だったせいだ。つまりその分として、家族と過ごす時間、遊びの時間、いやもっと悪い場合、睡眠時間を1時間減らさなければならなくなる。

 最も重要なことは、「1日はなんでこんなに短いの?」という問いに対する答えを握っているのは、問い掛けたあなた自身だということだ。

本稿筆者ジーナ・トラパーニはLifehackerのエディター。マップは目標に向かって進むための助けになると考えている。Lifehacker上で毎週水曜と金曜にGeek to Liveコラム(RSS)を連載中。



この記事は、Lifehackerの発行元である米Gawker Mediaの許可を得て、アイティメディア株式会社が翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。

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