Firefox 2のβ2がリリース

Firefox 2にはフィッシングサイト警告機能などさまざまな新機能が追加され、タブを閉じるボタンなどインタフェースも改良されている。

» 2006年09月01日 12時03分 公開
[ITmedia]

 Mozilla Foundationは8月31日、Firefox 2のβ2をリリースした。

 Firefox 2はユーザビリティ向上のために、ツールバーのボタンにカーソルを合わせると光るなど、ユーザーインタフェースに変更が加えられている。それぞれのタブに、タブを閉じるためのボタンが追加されたほか、履歴に最近閉じられたタブの一覧が表示されるようになった。これにより、間違ってタブを閉じてしまってもすぐに開き直せる。

 偽物の疑いがあるWebサイトにアクセスしようとすると警告を発する「Phishing Protection」も組み込まれた。この機能はデフォルトでオンになっており、ローカルあるいはオンラインの既知のフィッシングサイトのリストに照らしてWebサイトをチェックする。このリストは自動的にダウンロードされ、Phishing Protectionをオンにしていると定期的に更新される(現段階では限定的なリストが使われている)。

 検索関連の機能も強化され、Google、Yahoo!、Answers.comを使っている場合、ブラウザに統合された検索ボックスに検索キーワードを入力している最中に、キーワードの候補が表示されるようになった。また新しい検索エンジンマネージャで、検索エンジンの追加や削除が容易にできる。

 ウィンドウ、タブ、フォームに入力されたテキスト、ダウンロードプロセスを最後のユーザーセッションから復旧できる「Session Restore」機能も追加された。この機能はアプリケーションやエクステンションのインストールやアップデート時に自動的に起動され、システムがクラッシュした場合にユーザーにセッションを再開するかどうかを尋ねる。

 またユーザーは、WebフィードをWebサービスやRSSリーダーで購読するか、Live Bookmarkとして追加するかを決定できる。WebサービスはMy Yahoo!、Bloglines、Google Readerが組み込まれているが、ユーザーが自分で追加することもできる。

 Webフォームに入力したテキストをチェックするインラインスペルチェック、Webサイトが提供するマイクロサマリー(定期的に更新されるWebページの重要情報の要約)をブックマークできる「Live Title」などの機能や、JavaScript 1.7サポートも追加された。さらに、Windows向けインストーラがNullsoft Scriptable Install Systemをベースにした新しいものになっている。

 Firefox 2 β2はWindows、Linux、Mac OS向けにリリースされており、日本語も含め各国版をダウンロードできる。

 Mozilla Foundationの予定表によると、Firefox 2のリリース候補第1版(RC1)は9月19日にリリースされる見込み。

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