実はエコロジカルな製品だった「トントンエルサ」と「コロコロエルサ」週刊「仕事耕具」

「書類の隅のメモ書きを、消しカスを出さずに消す」で紹介したトントンエルサとコロコロエルサ。実は、ダイオキシンフリーなエコロジカルな製品だった。

» 2006年11月13日 20時49分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 はてなブックマークを独自に集計したランキングで人気の高かった「書類の隅のメモ書きを、消しカスを出さずに消す」の記事。記事中で使った「トントンエルサ」と「コロコロエルサ」の発売元であるアイリスに話を聞いた。

「トントンエルサ」(左)と「コロコロエルサ」(右)

 そもそも「トントンエルサ」と「コロコロエルサ」を発売したのは2001年ごろ。当時はダイオキシン問題などもあり、「塩化ビニールを使った消しゴムが悪者にされていた」という。そこで、アイリスでは塩ビ以外の素材を使った消しゴム作りを目指して、ポリエステル系の素材を利用したトントンエルサとコロコロエルサを開発した。

 記事では「消しカスが出ない」ことに焦点を当てて紹介したが、実は塩化ビニールを使わないエコロジカルな製品でもあったわけだ。とはいえ、強い筆圧で書かれた文字を消すのは苦手(10月31日の記事参照)。アイリスでも、文字を消す性能自体は「塩ビの消しゴムにはかなわない」と認めている。

トントンエルサを使って鉛筆で書いた字を消した。筆圧が高いとうまく消えないこともある

 個人的にはネーミングにも興味があった。トントンとコロコロの部分は、叩いたり転がしたりする利用法からも想像できる。でも「エルサ」ってなんだろう――と思ったのだ。答えは意外と単純だった。「英語の『eraser』が由来なんですよ」。「イレイサー」から「エルサ」になったというわけだ。

 残念なことに、このトントンエルサとコロコロエルサの後継製品は、字消し性能の低さもあってか、現在のところ「予定はない」という。筆者としては、エコロジカルと字消し性能を両立させた製品の登場を待ちたいところだ。

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11月13日時点の集計。上位の製品はレビューなど別途取材を行います。ふるってブックマークにご参加ください

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