ドキュメントスキャナ2機種の主な機能について、前編・後編と分けて動画でお送りした。今回は番外編として、前後編ではフォローできなかった細かい機能や特徴について、動画も用いながら紹介していくことにしよう。
「ドキュメントスキャナ」の売れ筋2製品であるPFUの「ScanSnap S500」(以下S500)とキヤノンの「DR-2050C2」を、ドキュメントスキャナ未経験ユーザーの目線で、動画を用いながらレビューする。番外編の今回は、前編・後編でご紹介できなかった細かい機能や特徴を見ていく。
メーカー | PFU | キヤノン |
---|---|---|
製品名 | S500 | DR-2050C2 |
Amazon.co.jpでの価格 (2007年1月12日時点) |
4万2676円 | 4万4314円 |
大きさ | 284×157×158ミリ | 298×323×132ミリ(トレイ全開時) |
重さ | 2.7キログラム | 約2.5キログラム |
1枚あたりの読み込みスピード (A4片面、白黒、300dpi) |
18枚/分 | 11枚/分 |
S500、DR-2050C2、両機種とも、給紙トレイにセットできるのは最大A4となっている。ただしS500については、付属の「キャリアシート」を用いることで、A3サイズの読み取りを可能にしている。
キャリアシートというのは要するにクリアファイルのような透明シートである。2つに折りたたんだA3原稿をこれに挟み、いったんA4両面の原稿としてスキャンしたのち、ソフトウェア側で連結させてA3に復元するという、非常にユニークな機能だ。「擬似A3読み取り機能」とでも表現すべきだろうか。
実際にキャリアシートを用いて読み込む様子は、以下の動画でご覧いただきたい。A3用紙を二つ折りし、右寄せの状態でキャリアシートに挟む動画と、S500でスキャンして、ソフトウェア側で連結処理を行い、もとのA3サイズとして復元する動画を用意した。
このムービーをご利用いただくためにはFLASHプラグイン(バージョン8以上)が必要です。
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二つ折りしたA3書類の継ぎ目が完全に消えてなくなるわけではないが、緻密なイラストを読み込む用途ならいざ知らず、控えとして保管しておきたいA3サイズの業務書類のスキャンには非常に重宝する機能だ。具体的には、会議やプレゼンの別紙資料によくある大判の組織表やチャート、工程管理表、業務分掌表などが当てはまる。
従来であれば、こうした大判の資料は2つにカットして別々の書類として読み込んだり、いったん縮小コピーをしてから読み込む必要があった。それを考えると、A3サイズのまま読み込めるようになったというのは大きな進歩である。
ただ、二つ折りで読み込むということは、原稿の厚みが単純に倍になるわけで、あまり厚みがある原稿には対応できない。試してみた限りでは、表面がコート加工されているカタログやチラシなどが精一杯で、それ以上だと原稿が末尾に行くに従ってズレたり、キャリアシートそのものが詰まってしまう場合もあった。キャリアシートそのものにも厚みがあるわけで、過度な期待は禁物である。
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