自分にとってしっくり来るハックを見つけるには?【問題編】シゴトハック研究所

今年の抱負は「オリジナルなシゴトハックを毎週1つずつ考えて実行する」とした、タカフミ君。でもそのハックが自分に合うかどうかは人によりますね。

» 2007年01月18日 14時27分 公開
[大橋悦夫,ITmedia]

 仕事始めから1週間。新年の挨拶回りのバタバタも落ちつき、ようやく今週から通常業務が回り始めたIT商事。ヒロシ主任とタカフミ君が昨年のお互いの仕事を振り返りながら、今年の抱負について話し合っています。

   マンガ:ふじたきりん

タカフミ君 いやぁ、ようやくいつもの仕事ができますねー。

ヒロシ主任 まったく。先週は毎日5件くらいアポがあって大変だったよ。今年もあれこれ忙しそうだけど、忙しいほうがいろいろと改善の工夫を思いついたり、アイデアが浮かんだりということはあるね。

タカフミ君 確かに。去年はマサヨシ課長やノリオ課長の当意即妙なアドバイスで乗り切れたということはありますけど、僕たちが仕事で困った状況に追い込まれなければ、そういうアドバイスも聞けなかったわけですし。

ヒロシ主任 今年は課長たちのアドバイスに頼るばかりじゃなくて、もっと自分たちでもイチから考えたいものだね。手始めは、Wikiかな。

タカフミ君 ですねー。手始めに今年の抱負は「オリジナルなシゴトハックを毎週1つずつ考えて実行する」ということにしようかな。あと、生活面では「早寝早起きをする」で。

ヒロシ主任 お、いいね。じゃぁ、私は「PCをもっと活用する」にしよう。

タカフミ君 新入社員ですか!

ノリオ課長 おお、新年の抱負かい?

マサヨシ課長 あまり壮大な抱負を作って、それに負けないようにしないとな。

タカフミ君 あ、お二人おそろいで。

ノリオ課長 今年最初の幹部会議だったんだ。うちの新規事業プロジェクトもとりあえず継続できそうだよ。

ヒロシ主任 それはよかったです。

タカフミ君 去年はノリオ課長にもマサヨシ課長にも、いろいろなシゴトハックを教えていただきましたが、今年は僕らも自分なりのシゴトハックを開発していこうと思っているんですよ。

マサヨシ課長 フム、それはいいことだな。

ノリオ課長 楽しみだね。

ヒロシ主任 ずっと思ってたんですが、シゴトハックを思いつくうえでのコツみたいなものって何かあるんですか?

タカフミ君 あ、そうですね。シゴトハックのハック、聞きたいです!

マサヨシ課長 ウム、私は、とりあえずやってみてから考えるようにしているんだが、やってみて初めて分かることもあるから、コツとしては、考えるより先に手を動かすことじゃないかな。

ノリオ課長 ぼくの場合は、マサヨシ課長とは少し違って、ある程度考えて、できることを絞り込んでから行動に移す感じかな。まぁ、ほとんど変わらないか。でも、共通して大事なことは、やってみてうまくいかなかったら、すぐに手を引くこと。

マサヨシ課長 それはありますね。1時間だけ試行錯誤してみるとか、今回だけこの方法でやってみるとか、時間や仕事のカタマリ単位で区切って、期間限定的にやる、という。

ヒロシ主任 なるほど。

ノリオ課長 あと、やってみた結果をあとで振り返ることができるように、何が良くて何が良くなかったかを記録しておくことかな。そうしないと忘れてしまって、良くない方法を“消し込む”ことができなくなるからね。

タカフミ君 みんなで試行錯誤してみた結果をWikiにアップしていくといいかもしれませんね。

ヒロシ主任 おー、それは是非やろう!

タカフミ君 そういえば、同じハックでも人によっては向き不向きがありますよね。僕にとってはうまくいく方法でも、ヒロシ主任にとっては余計な手間がかかったりとか。

ヒロシ主任 あるねー。例えば、私はPCの操作がそんなに得意じゃないから、アナログなハックのほうが性に合うとか。

マサヨシ課長 ウム、自分にとってしっくり来るかどうか、というのは大事なポイントだな。手始めに、昨年のシゴトハックを振り返ってみようか。何か共通点が見つかるかも知れない。

筆者:大橋悦夫

仕事を楽しくする研究日誌「シゴタノ!」管理人。日々の仕事を楽しくするためのヒントやアイデアを毎日紹介するほか「言葉にこだわるエンジニア」をモットーに、Webサイト構築・運営、システム企画・開発、各種執筆・セミナーなど幅広く活動中。近著に『「手帳ブログ」のススメ』(翔泳社)がある。


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