プレゼンを“音”で支援する――ヤマハのUSBスピーカー「NX-U10」

文章も問題なし、イラストやグラフもバッチリ。これでプレゼンテーションの準備も万端だが、最後のひと工夫を凝らしたい。そんな時は“音”を使ってみるのもいいだろう。

» 2007年01月31日 16時35分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 文章も問題なし、イラストやグラフもバッチリ仕込んだ。さあ、これでプレゼンテーションの準備も万端、と思って勝負をかけたが結果はイマイチ――。アピールの方法はいくつかあるが、ほかのプレゼントとは違うひと工夫を凝らしたい。そんな時は“音”を利用するのもいいだろう。

 とはいえ、プレゼンに持参するノートPCはスピーカーが貧弱だ。ちょっと大きな効果音でアピールしようとしても音が割れてしまい、むしろ逆効果になりかねない。スピーカーとして手軽なのはUSB接続するタイプだが、こちらは安物だとボリュームが足りなかったり、音質がよくなかったりする。もちろん、音にこだわるならばUSBスピーカーではないタイプだって選択肢に入ってくる。とはいえ、プレゼンで利用するならUSBバスパワーは魅力だ。いざという時に「電源をお借りしてもよろしいでしょうか?」となれば、スマートとはいえない。USBバスパワーで、音量も音質もいいスピーカーを使いたい――。

プレゼンに“使える”スピーカーとは?

ヤマハが3月に発売するUSBスピーカー「NX-U10」。価格は2万5000円。6月にはブラックモデルも発売する

 ヤマハが3月に発売するUSBスピーカー「NX-U10」は、USBバスパワーによる給電は生かしつつ、USBスピーカーの欠点をカバーする製品。独自技術である「PowerStorage」と「SR-Bass」を盛り込んだ。

 音楽には音の強弱があるため、信号レベルは常に一定というわけではない。ヤマハによれば、通常の音楽で消費する平均電力はスピーカー全体の想定消費電力の8分の1程度。つまり、8分の7の電力は使われていないのである。PowerStorage技術を使った回路は、この使われていない電力を蓄積し、強弱レベルに応じて必要なだけ放出する蓄電タイプ。USBバスパワー形式のスピーカーでは従来方式で1ワット程度の出力だったのだが、PowerStorageによって最長0.1秒間に最大20ワット(10×2ワット)の出力を実現した。なお、NX-U10の通常出力は12ワット(6×2ワット)だ。

 また、SR-Bassと呼ばれる独自開発の低音再生技術によって、従来のUSBスピーカーと比べて、より豊かな低音を再現できるようになったという。

 サイズは248×33×100ミリ(幅×奥行き×高さ)。重さは500g。シルバーモデルはどことなくゼロハリバートンデザインの「sigmarion II」を髣髴とさせる(2001年9月の記事参照)。これなら、B5サイズのノートPCとも同時に持ち歩けそうだ。

 価格は2万5000円と、USBスピーカーの売れ線である4000円台のモデルからすると少々高額。個人で購入するには躊躇するが、動画や音声を利用するプレゼンを行いたいなら、部署単位で購入するのもありだろう。対応OSは、Windows 98SE/Me/2000/XPのほか、Windows Vistaにも対応。Mac OS 9.1以降、Mac OS X 10.1以降もサポートする。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ