モバイラーにとって電池は最大の悩みの1つ。常に電池残量の不安にさいなまれているものだ。筆者は、モバイル機器などのバッテリーは、フル充電してマスキングテープを貼っておく。
モバイル機器などの予備バッテリーは、フル充電してマスキングテープ(貼ってはがせるテープ)を貼っておく。
モバイラーにとって電池は最大の悩みの1つ。筆者も常に電池残量の不安にさいなまれている。何しろデジカメでもPCでも、外出先で電池が切れたらそれまでだ。どんな高機能な製品も、とたんにただ重たいだけの箱になってしまう。しかも電池というヤツは、あとどのくらい頑張れるのか、全くよく分からない代物だ。
中でも充電池は、充電済みかどうかが外見では全然区別がつかない。予備を用意したつもりが、いざ交換してみたら残量がなかったりしたことはないだろうか? また自宅でも、どれを充電したらよいか分からず、とりあえず全部順番に充電したりしていないだろうか?
充電不足も困るが、一般的に不必要に充電すると電池の性能が悪くなるので、やみくもに充電するのはオススメできない。これらの不安を解消するには「これは確実に充電済み」ということが、ひと目で分かるようにしておくことだ。
糊のこりが少ないタイプの「マスキングテープ243」。筆者はこれを愛用している。黄色く目立つテープで、密着性がよく、はがしやすいが、勝手にはがれることもない。充電を終えた電池を充電器から外したときにこのテープを貼る。貼り方は適当でいい。これで複数の電池が混在してもどれが使用可能か一瞬で分かるようになる――というわけだ。
こうして充電済みの物にテープを貼っておき、機器にセットするときにはがせば、使用済みの物と間違えることなく、安心して交換できる。特に、デジカメやビデオカメラのバッテリーなどにはオススメの方法だ。たったそれだけだが、この安心感は大きい。出張前に慌しく準備するときや結婚式の撮影のような緊張状態でも、電池交換で不安になることはない。
カバンの中でゴロゴロしながら運ばれることの多い電池類の場合、目印は普通の付せんなどでははがれてしまう。この適度な密着性と目立つ黄色が今のところベストである。
電池以外にも応用できる。基本的には未使用の印として利用すればよいのだ。先ほどの結婚式の録画の例で言えば、予備テープ(ディスク)にも貼っておこう。予備テープは、包装されていれば未使用だと分かるが、それだと急ぎの時に開封できなくて慌てることになるので、開封してテープ本体にマスキングテープを貼っておく。ディスクの場合は、デリケートなのでディスクに直接は貼らず、フィルムをはがしたケースの封をするように貼り付けておく。
おっと、ここまで書いて編集部から指摘を受けた。「今時HDDじゃないの?」。うーん、確かに……。ミニDVとか、まだ持ってるの筆者だけ?(笑)。HDDオンリーの方なら関係ないが、このネタは8センチDVDや、予備のSDカードなんかで使ってほしい。筆者の場合、写真の通り、自宅で使う予備DVD(大きい方)には貼ってたりします。
オマケだが会社なら、自分のドリンクを共有の冷蔵庫に入れる際などにこのテープをちょっと貼っておくだけで、持ち主不明の状態を避けることが出来るなど、身近においておけばメリットは大だ。これは家庭でも同じだ。急ぎで録画したい時にカラだと思ってセットしたら、録画済みディスクだったりといったことも起こらない。もちろん内容を消去したあとのメモリカードなどでも応用できる。
このテープは仮止め用としてほかの用途にも便利に使える。自宅やデスクでは、テープカッターに入れて常時手の届くところに置いておきたい。
筆者の場合、普通のテープよりも使用頻度が高い。デスクなど定位置で使うならディスペンサーには「テープカッター小」(サンスター文具)がオススメだ。軽量コンパクトだが、底面に粘着材がついていて、どこにでも固定できる。
それでもバッテリーは自然放電もするから油断はできない。だから、購入した予備電池には、油性マーカーで購入日を記入(余裕があればテプラなど利用)するとともに、1、2、3と番号を振っておき、その順番にローテーションで使用する。できるるだけ均等にバッテリーを使っていくことで、全体としての長寿命化が図れ、常に良い充電状態の電池を使うことができる。もちろん、あまり使わない機器の電池も時々チェックしておこう。
製品名 | 販売・製造元 |
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マスキングテープ243 | 販売:ホースケアプロダクツ(製造:住友スリーエム) |
1974年、香川県生まれ。図画工作と理科が得意な小学生を20年続けて今に至る。TVチャンピオン「全国文房具通選手権」で3連覇中の文具王。現在は文具メーカーに勤務、文房具の企画開発を行っている。2006年「究極の文房具カタログ」上梓。文具サイト「TOWER-STATIONERY」を主催。
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