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» 2007年11月14日 20時57分 公開

その4、5「細かいことにこだわって」やる気をくじくやる気をくじく、8つの方法(1/2 ページ)

「やる気」のくじき方、その4とその5は、“完璧主義”でやる気をくじく。そして、“強い競争”でやる気をくじくです。やる気のくじき方をしっかりマスターしましょう。

[平本相武(構成:房野麻子),ITmedia]

 本来みんなが持っている「やるき」も、うまくやるとあっさりとくじけてしまいます。「高すぎる目標」「低い自己評価」、そして「不安を煽る」に続き、やる気のくじき方、その4、その5は、「細かいことにこだわって」やる気をくじく、そして「強い競争で」やるきをくじくです。

4──「細かいことにこだわる」と、やる気をなくす

 やる気をくじく4つ目の方法が、細かいことにこだわることです。別の言い方をすると、完璧主義または目先のことばかり見てしまうと、やる気がくじかれます

 ご存知のように、物事に取り掛かるとき、大きく2つのやり方があります。目先のことから始めるやり方と、全体の概要から見るやり方の2つですね。目先のことから始めるやり方というのは、全体を見ずに、目の前にあるものからどんどんやっていくことですが、そうすると、目標を見失って道に迷いやすくなります。

 典型的な例が、歴史を学ぶ場合です。例えば、日本の歴史を勉強する際、石器時代から始まって、その時代その時代で細かいところばかりを見ていると、結局歴史ってなんだかよく分からないんですね。最初から全部丁寧に細かくやっていくので、歴史全体、日本史全体が何なのかよく分からないのです。

 それに対して、全体の概要から見るやり方だと、日本の歴史を大きく時代に分けて、まず、ざっと全体を通します。例えば、だいたい大きく6つの時代があって、石器時代はこんな感じ、中世はこんな感じで戦国時代はみんな戦っていて、近世になって江戸時代になるとこうなって……と、先におおよその概略を知ってから、では各時代を詳しく見ましょう、というようにすると、全体から見るので把握しやすくなります。

 会社で仕事をするときでも、「とにかくキミはこの部分のここをやっておいて」と言われても、会社全体から見た位置付けや、そのプロジェクトのどこの何をしているのかが分かっていないと、やる気がなくなっちゃうのです。

 まず全体を、簡単でもいいので説明するべきです。ウチの会社はこういう会社で、この部は、会社の中のこういう位置にあって、ウチの課はこういう位置付けで、特に僕はこういうところをやっていて、今回のプロジェクトでは、その中でも特にここの部分をやっているんですよ、と説明する。

 で、この部分は8人でやっているけれど、そのうちの4人は○○で、2人は△△、2人は☆☆。キミは新入社員だから、僕と一緒にこの部分をやっているんだ。で、キミにここからここまでの計算をしてもらうと、これが終わって残りの3人の仕事がスムーズなるからお願いしたいんだ。それに、これは来週木曜日の15時までに仕上げて次に渡さないとダメなんだ。だから急がなきゃね、という話をすると、新入社員でも「ああそうか」と分かるんですね。何がなんだか分からないけど、「とにかくこれは木曜日の15時までなんだ」と言われても、そうですか、といいながら、1週間も何でずっとやっているんだろう、という気になってしまうのです。

 ほんの少し時間をとって説明すればいいんです。仕事を与える側はよく分かっていますが、新人だと分からない場合が多いです。プロジェクトの内容や部署の位置付けを言ったとしても、1分もかからないくらいですね。でも、その一言があるだけで、やる気が全然違ってきます。

 これは本を読む場合にも応用できます。例えば、難しい本を最初から読み出したら、細かすぎて途中で止めちゃうことが多いですね。本は、読む前に、何のために読むかを明確にしておくのです。○○に関してのことだけは確実に押さえておこう、今まで知らなかった新しい情報があったら、そこはチェックしておこう、など、先に何のために本を読むかを考えておくのです。

 本の中には、すでに分かっているようなこととか、おそらく一生関係なさそうなこともあるので、そこは飛ばして、必要なのはこのあたりだな、と思ったらそこを丁寧に読む。ばーっと読んでいて、最近よく目にするワードだな、これが自分が知りたいようなことだな、と思ったら、しっかり読む。そんな風にして本を読んでいくと、難易度のかなり高い本でも読めます。それを全部、最初からちゃんと読もうとするからダメなのですね。

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