第5回 説得の(たった2つの)ステップリストのチカラ

「説得が得意だ」という人はあまりいないもの。でも、この2つのことを心に留めておけば、成功する可能性は高まります。

» 2008年02月07日 02時43分 公開
[堀内浩二,ITmedia]
コーチングのプロが使っている質問力ノート』より
(ルパート・イールズ=ホワイト著/戸田ちえ子訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2004年)より
  1. 発見を促す
  2. 相手を支持していることを伝える

※引用元:『コーチングのプロが使っている質問力ノート』


 「説得」というと、どうしても「説き伏せて」「拝み倒して」「最後は脅してでも……」と考えてしまいがちです。そこまで強引でないとしても、

  1. 動くメリットを伝える
  2. 動かないデメリットを伝える
  3. 動くことが簡単であることを伝える

 というようなステップが論理的に思えます。これはこれで「正しい」ステップです。しかしご承知の通り、論理的に正しければ相手を説得できるというものではありません。

 このリストの鍵は、「発見」という言葉。

 「人は自分で発見したことにしか(本当には)納得しない」のです。

 「どうして分かってくれないんだろう」と考えると煮詰まってしまうときでも、「どうやって発見を促そうか」と考えると、コミュニケーションの糸口が見つかります。

*ListFreakというサイトについて

 本文中、*ListFreak(リストフリーク)というサイトに触れている部分があります。*ListFreakは2005年11月に開設したリスト収集・共有・活用サイトです。

 *ListFreak - 世の中の知恵やコツを「リスト」で共有するサイト


筆者:堀内 浩二

株式会社アーキット代表、グロービス経営大学院客員准教授。「個が立つ社会」をキーワードに、個人の意志決定力を強化する研修・教育事業に注力している。起-動線など複数のサイトを運営。ネットメディアへの寄稿も多い。外資系コンサルティング企業時代にシリコンバレー勤務を経験。


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