複数のPCで作業環境やデータを共有したい。そんな思いから、いくつかのサービスを試してきたが、すべて解決するサービスに出会った。同期からバックアップ、差分管理、ファイル共有まで全部そろっている。
ローカルPCに縛られず、複数のPCで同じデータを扱いたい。こんな目的でいろいろなツールを試してみたら、決定版といえるソフトウェアに出会ってしまった。「Dropbox」だ。その魅力と可能性を探ってみよう。
→クローズドβだが、似たコンセプトでより進化した「ZumoDrive」というサービスの記事も参照のこと。「ZumoDriveかDropboxか。選択肢増えたクラウドストレージ」
残念ながらDropboxはクローズドベータのサービスだ。利用者からの招待がないと、使うことはできない。非常に優れたサービスなのでいずれ一般公開されることを期待するが、ここから先を読んでも、すぐに利用できるわけではないことをご了承いただきたい。
ぜひいっしょにDropboxを応援したいという方は、連絡先の書かれたブログから、この記事にトラックバックを張っていただければ個人的に招待したい。ただし招待数に制限があるのでご了承のほど。
※6/9付記 トラックバックを張っていただいた方々に招待を出させていただきました。招待できる人数が限られるため、全員にお送りできなかったことをお詫びします。
オンラインストレージといえば、Biz.IDでもたくさんの記事を書いていてお馴染み。特に需要が高いのが大容量ファイルのやりとりだろう。「宅ふぁいる便」とか「Internet Disk」とか、もしかしたら「Yahoo!ブリーフケース」とか。
でも、Dropboxは普通のオンラインストレージとちょっと違う。大容量ファイルのやりとりもできるけれど、次のような困り事を解決してくれるのだ。
つまり自宅、出先、勤務先で異なるPCを使っていても、同じ作業中のファイルを扱える。意識して、外付けHDDなどにバックアップを取らなくても、自動的にバックアップしてくれる。誤ってファイルを消してしまったり、「あ、やっちゃった!」という上書き事故のときも、元に戻すことができる。さらに、みんなでファイルを共有して作業することだってできる。
導入と操作は驚くほど簡単だ。Dropboxのアカウントを取ったら、サイトから専用アプリケーションをダウンロード、インストールする。すると、「マイ ドキュメント」内に「My Dropbox」というフォルダが作成される。
その後は、この「My Dropbox」というフォルダ内に保存したファイルは、自動的に同期/バックアップなどの対象になる。普通のフォルダと違いを意識する必要はなく、普通に操作すればいい。
別のPCにもアプリケーションをインストールして、同じアカウントでログインすれば、2つのPCの「My Dropbox」フォルダの内容は勝手に同じになる(同期される)。もちろん、異なるアカウントでログインして、「My Dropbox」内の個別のフォルダを共有設定してもいい。
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