いやあ、簡単。最初英語にちょっと戸惑うかもしれないが、Webアプリケーションを使っていると意識することもなく利用できる。ローカルにアプリケーションをインストールすることで得られるシームレスな使用感が、最近のWebアプリケーションの特徴だと思う。del.icio.usも新しいFirefox拡張機能でそうなったし、Evernoteなんかもそうだ。
このDropboxを使うことで、複数のPCでデータを同期して使いたい──という筆者のニーズはほぼ満たされてしまった。なにしろ、Webベースのワープロなどを使わなくても普段のアプリケーションで済む。オンライン環境でなくても作業ができる。ついでにバックアップも取ってくれて、削除事故への備えもできてしまった。言うことなしだ。
PCを使うビジネスパーソンにとって夢のようなDropboxは、いったいどんな仕組みで動いているのか。利用にあたってざっくりと概要を知っておこう。
上の図が概要だ。インストールしたアプリケーションは、ファイルの更新を監視し、変化があったらサーバにファイルの差分をアップロードする。逆に、サーバ側にあるファイルのほうが新しかったら、差分をPCにダウンロードする。
FolderShareなど、複数のPC内データを同期してくれるアプリケーションは多数あるが、Dropboxは次のような点がメリットだ。
オフラインでも同期可能 P2P技術とかを使っていないので、同期したい2つのPCが同時にオンラインである必要がない。オンラインになった途端、Dropboxサーバ上のデータと比べて、アップデートされたファイルがあったら更新される。
差分更新 バックアップするときに、差分バックアップかどうかは重要だ。差分とはつまり、変更があった部分だけを更新するということ。100Mバイトのファイルがあったとして、うち1Mバイトだけ変わったら、その部分だけがサーバにアップ/ダウンロードされる。つまり高速。つまりサーバの容量も圧迫しない。
リビジョン管理 リビジョンとは“版”のこと。最初にファイルを作ったときが第1版、編集して保存したら第2版、その後変更して保存するたびに版が変わる(例えばExcelファイルの版を管理するソフト)。そして、ファイルを右クリックして、「Revisions」を選ぶとDropboxのWebページが開き、これまでの版が表示される。ここから好きな版に戻すことができるのだ
削除してもOK リビジョンの1つとして、削除したという記録も残る。つまり、削除したあとで、しまった! と思ったら削除前の版を復活することができる。
詳細は、@ITの記事も参照してほしい。
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