講義では5人1組で「ブレスター」を使ってブレインストーミング。さそうさんからのテーマは、「かつて愛し合った女性が6時間後に東京で結婚式を挙げる。京都にいる所持金500円のあなたはどうする?」だ。
5人1組でブレスト。奥にいるのがさそうさん。1人はアイデアをメモしたり、時間制限を守らせたりする書記役(左)。書記が取ったメモ(右)
石井さんの発想はこんな感じ。
- 主人公は記憶喪失
- 昔の彼女の妹から電話
- びっくり。で、彼女に会いたい
- 行きたいけど、お金ない
- ヒッチハイク
- 全然つかまらない
- 500円で、模造紙とペンを買う「恋人の式に行きたい! 東京まで、乗せて」
- 面白がって乗せてくれる女性
- 東京につく。道が分からない
- お金もないのでタクシーにも乗れない。ホームレスが、大きな地図を5分で書いてくれる
- 汗だくでとにかく走る
- 結婚式に間に合う。でも近づけない
- 向かいのビル。中が見えた
- 幸せそう。満足
- 模造紙いっぱいに、幸せになってほしいことを思って、彼女の絵を描く
- 満足して終わり――いや画家だったことを思い出す
- 記憶が戻る
- ふと足元にハサミを発見。複雑な思いで、握りしめる
- 場面が変わって、紙吹雪の祝福を受ける彼女。よく見ると紙吹雪の1枚1枚に絵のようなものがある。1枚1枚に笑顔やあかるい場面が書いてある
- 「こんな粋な紙吹雪は初めて」とみんな言う
- 絵に気がつく花嫁。涙、で終わり
- 何か1枚、花びらの絵が彼女のおなかかほほに張り付く、その絵がマンガのメッセージを示している
さそうさんを含む、学生チームはどうだっただろうか。要約してご紹介しよう。
- 東京へ向かうことを決意。
- ヒッチハイク
- トラックの運転手が乗せてくれた
- 実は運転手がゲイ
- 実は彼女が結婚する相手は結婚詐欺師
- それどころか彼女も詐欺師
- さらに運転手のゲイが警察官
- 東京に到着
- 主人公がゲイの警察官に詐欺師を引き渡す
- ハッピーエンド
- 主人公は高校生
- 友達が盗んだ車で東京に
- 実はこの友達が彼女の婚約者
- 婚約者は北朝鮮の陰謀に巻き込まれていて
- 結婚式場に爆薬を仕込む
- 爆発
- 爆弾は花火
- 線香花火1万本分のきれいな花火
- みんな見とれる
- 主人公も見とれる
- 10年前の花火を思い出す主人公
- 結局、友達と猫を飼って終わる
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