野菜中心の“おうちご飯”でダイエット、パソナの社員食堂近・楽・長で選ぶメタボ対策ツール

社員食堂は就業中のメタボ対策に最適な場所だ。パソナグループには、ビル地下などで栽培した無農薬野菜をふんだんに使ったヘルシーメニューを提供する食堂がある。いつの間にかダイエットに成功した人もいるというこの食堂に、早速おじゃましてきた。

» 2008年07月28日 11時35分 公開
[SOS総務]
SOS総務

 就業中のメタボ対策に最適な社員食堂。パソナグループには、栽培した完全無農薬野菜を使ったヘルシーメニューが食べられる食堂がある。早速おじゃましてきた。

 社員食堂を目指して、まずは受付のある14階へと向かった取材班。――と、その後ろには、オシャレなカフェテリアスペースが広がっています。もしかしてここが社員食堂!? あまりにオシャレでオープンな空間に驚く取材班を出迎えてくださったのは、総務部マネージャーの渡邉明子さんと広報室リーダーの梅原あい子さんだ。


カフェテリアは社内外の人々のコミュニケーションの場

 「当社はセミナーなどで人に集まっていただく機会が多いため、このカフェは社員食堂としてだけではなく、セミナーに参加された方々の会食や懇親会など、さまざまなコミュニケーションの場として使われているんです」という梅原さんのお話を伺い、やっと納得。

 社員同士のコミュニケーションの場に加えて、会社に来てくださったお客さまをおもてなしする場としてカフェテリアがあるというわけですね。

 「そうですね。カフェテリアを設けた一番の目的は、社員同士、そして訪ねて来てくださった方々とのコミュニケーションです。これはトップの意向なのですが、オフィス全体がオープンで、立ち寄りやすい空間になっていると思います。コミュニケーションを取りやすくするため、意図的に大きなテーブルを設置したりもしているんですよ」と渡邉さん。

 確かに、カフェテリアの中央には10人がけの大テーブルがいくつか組み合わせて配置されるなど、小グループで固まってしまわないよう、さり気ない工夫が施されています。そのため、大テーブルに隣り合わせたグループ同士で話が弾むことも多いようで、ランチタイムは大にぎわい! みなさん楽しそうで何よりです。

人気の秘密は“おうちご飯”的ヘルシーメニュー

 ランチメニューは、日替わりで主菜1種類に副菜5〜6種類が用意されており、副菜はお好みで選べるビュッフェスタイル。セルフサービスが基本で、「自分で好きなだけ=自分が食べられる分だけ」取るため、食べ残しはほとんどないという。また、カフェテリアを設けたことで多くの社員がここを利用するようになり、お弁当のプラスチックゴミなどもほとんど出なくなったのだとか。

 パソナグループでは福利厚生の一環として食事補助を行っているため、ランチは一律500円、夕方の残業食はすべて会社負担で提供している。しかも、ただ安いというだけではなく、野菜を中心にした“おうちご飯”的なヘルシーメニューと素材へのこだわりが社員を引き付けるポイントになっている。


 「ここで使う野菜は、障害者の雇用創造を手掛けるグループ会社のパソナハートフルが運営している千葉の『夢ファーム』や、大手町野村ビルのオフィスの地下2階にある農業分野の雇用促進を目的とした施設パソナO2(オーツー)で作った野菜を使っています。無農薬なので安心・安全、しかも新鮮なのが社員にも好評です」と梅原さん。

 実はこの野菜中心メニュー、男性からの評価が高く、いつの間にか数キロのダイエットに成功した人もいるのだとか。話題のメタボ対策にも効果を発揮しているとは、あなどれません。

 オープンから8か月。手作りの食券を導入するなどさまざまな試行錯誤の中、「カフェが毎日にぎわっていることが私たちにとっての喜びです」とほほ笑む渡邉さん。そんな思いの1つひとつがあの優しい味につながっているんですね。

『月刊総務』2008年7月号 「あなたの会社のランチ訪問」より


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