メモのための“タグ付け”術シゴトハッカーズ(2/3 ページ)

» 2008年07月31日 12時38分 公開
[大橋悦夫、佐々木正悟,ITmedia]

大橋 僕はメモを使うタイミングをタグで示すようにしています。具体的には、次の6種類です。

タグ 意味
10明日 今日明日中に見返して何らかの形で使いたいメモ
20今週 毎週金曜日にまとめて見返すメモ
30今月 毎月最終営業日に見返すメモ
40いつか GTDでいえば「Someday Maybe」です。検索して引っかかれば……というくらいのニュアンスで、とりあえず取っておくという程度のメモ
50待ち 時期を自分の意志や都合だけでは明確にできないものに付けるもの
99メモ そのほかに対して付けるタグ

 以上の6つのタグは、「tg」と入力すればIMEで変換されるようになっています(6種類とも同じ読み)。佐々木さんがテーマタグなら、僕は時系列タグ、という整理でしょうか。

Biz.ID この時系列タグは、ToDo代わりにメモに対して付けていくのでしょうか?

大橋 そうですね。タスクリストの補完的な役割です。「10明日」のタグで抽出したメモは、その日のうちに何らかのアクションを起こす予定の情報ということになり、この時点でプロジェクトごとに分けていきます。

Biz.ID 例えば、後で読み返したい調査結果とかあったとしますよね。そうしたら、「40いつか」タグになるのでしょうか?

大橋 そうですね。「40いつか」タグを付ける場合は、なるべくプロジェクトタグを一緒に付けるようにしています。そうすることで、該当のプロジェクトに取りかかった際に、プロジェクト名で抽出すれば、このメモが拾えるからです。

タグの活用法

Biz.ID なるほど、情報の整理に欠かせないのが、いまやタグ。

大橋 そうですね、情報というのは多面体で、複数の側面をもっており、文脈に応じて異なる解釈が可能です。そうなると、同じ情報でもタイミングによって、あるいは追いかけているテーマによって、異なる受け取り方ができてしまうわけです。それをタグによって整理しているのが現状です。先ほどもありましたが、「40いつか」タグで拾えなくても、プロジェクトタグで拾えるわけです。また、該当するタグが見あたらない場合でも必ず何らかのタグを付けるようにしています。「99メモ」というタグがこれにあたりますが、要は後からすくい上げるための“取っ手”を残しておくことだと思います。

Biz.ID Flickrは「○○というタグがない」という設定で絞り込みできないですから、「何もないタグ」も重要なわけですね。

佐々木 私が気を付けているのは、途中どんなツールを経由するにせよ、最後はメモは、Evernoteに着地するようにすることです。時間がたってから利用するほど、Evernoteで探すという習慣とセットなわけです。

Biz.ID 一元化に執着しすぎはしないが、もろもろの網を抜けて最後に情報が行き着く先はEvernoteであると。

佐々木 分類に無理をしなければならないものは、(何に使うかが明確でないものは)。とにかくたくさんのプロジェクトタグ(あすなろ、シゴタノ、心理ハック)を付けて、Evernoteへ集中することで、「いつか役に立つかもしれない」というだけのメモをどこかに渋滞させずに済みます。で、MVpenのソフトの中のメモはとにかく減らします。

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