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» 2008年10月08日 12時45分 公開

「早起きは三文の得」実行委員が行く:「字がキレイ」と言われたい 悪筆がすぐ直る11の技 (2/3)

[豊島美幸,ITmedia]

基本技その1:書く時の姿勢を正す

 講師を務めたのは高宮暉峰(たかみや・きほう)さんだ。「楽しくカンタンに分かりやすく」をモットーに書道教室「書道のはな*みち」を主宰している。高宮さんによると「キレイな字とはバランスのいい字」。バランスのいい字を書くため、まず線を引いてみて、書く際の基本姿勢をチェックした。チェック方法は縦横に直線を引くだけ。簡単だ。

 講座ではまず、半紙を縦、横に2回ずつ折った。これで半紙を16分割したことになる。この折り目の直線をなぞって左から右へ、上から下へ線をまっすぐ引いてみた。

 「横線が上に反っていった人は、手首を回して書いている可能性があります。腕全体で書きましょう。この時ひじを上げすぎないでください。自然な高さでいいんです。また、縦線の方が横線よりも引きにくい、と感じた人は体が机に近づきすぎています。机からちょっと遠いな、と思うくらいの距離感がちょうどいいですよ」

 縦線を下に引くほど書きづらいと感じた。机と体の間に握りこぶし1つが入る程度まで体を机から離してみたらうまく書けた。

(左)半紙を16等分したところ。(右)折り目に沿って縦横に直線を引いていく

 講座で半紙を16分割したのは、1つ分の縦幅が祝儀袋の名前を書くスペースの縦幅と同じになるためだ。ここに16回、自分の名前を書いて練習しよう――というわけである。この“半紙16分割法”は、簡単に祝儀袋の記入スペースを再現できるため、参加者の間でも「便利だ」と好評だった。覚えておくと役立つかもしれない。

 書きやすさにはペンを持つ角度も影響し、ボールペンと筆ペンでは、平面に置かれた紙に対して最適な角度が異なるという。

 ボールペンの場合は55〜60度程度がちょうどよく、これより角度が下げると筆圧が入りにくく、上げると逆に筆圧がかかりすぎるからだ。感覚としては、やや立てているかな、という程度がいいらしい。また、筆ペンの場合は60度〜75度程度がいいという。筆ペンの場合は、ペン先をなるべく立てておかないと、線が太くなってしまうからだ。

書く時の基本姿勢は?

  1. 手首だけでなく、腕全体で書く。
  2. 体と机の間が、握りこぶし1つが空くくらいが最適。
  3. 筆の角度に注意。ボールペンは55〜60度くらい、筆ペンは60〜75度くらいが最適。

基本技その2:情報を速く伝える

 字を書く際の基本姿勢を整えたところで、次は実際に名前を書き、普段書いている字のどこを直したらいいかをチェック。高宮さんは次のポイント3つを挙げた。

情報を速く伝えるには?

  1. 中心線:左右の幅を均等にするため、縦の中心線を字の中心に。
  2. 上下の余白:名前を書いた上下の余白を同じ長さに。
  3. 字配り:苗字と名前の間に、少し空白を作る。

 まず中心線に合わせて書くには、体の中心線と紙の中心線を合わせる。ただし、利き手側の目が効き目であることが多いため、これではしっくり来ない場合もある。その時は効き手側の胸あたりに紙を持ってきてもいいという。

 上下のどちらかの余白が長くなる人は、文字配分を逆算して書くクセを付ける。そして苗字と名前の間を空いていれば、相手が苗字と名前の境を瞬時に識別できる。「情報を相手に速く伝えよう」という意識も大事だというわけだ。

 筆者の場合、中心線と字配りは意識して書いたが、上下の余白バランスがよろしくなかった。下の方が余ってしまったのだ。やや向こう見ずに行動しがちな自分の性格が、何気なく書いた名前1つに出てしまい、耳の痛い解説であった。

(左)筆者の筆跡。下の余白が長い。(右)ホワイトボードに書いて説明する高宮さん。講座は、朝EXPO in Marunouchi実行委員会が春と秋の年2回、東京・丸の内で1週間にわたって開催している早朝イベントの一環で、10月3日に行われた

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