タスク管理サービス「Remember The Milk」(RTM)のiPhoneアプリが登場した。従来からiPhone向けのWeb版はあったが、アプリ版では、オフラインでもタスクを見たり操作したり、追加したりできる。ネット接続時には自動的にサーバと同期することが可能だ。日本語を含む18カ国語に対応している。
アプリケーション自体は無償で提供されるが、年間25ドルのProアカウントユーザーが対象。Proユーザーでなくても15日間の体験利用が可能だ。
RTMといえば、その多機能さが有名。このアプリ版でも、タスク内全文検索や、リストおよびタグによるタスクの分類が可能。各タスクには、期日や優先度、繰り返し設定といった一般的な項目だけでなく、予測時間や場所、メモなども付けられる。
多機能とはいっても、タスク管理ソフトはシンプルさや使い勝手が命。アプリ版RTMでは、起動したら「今日が締め切りのタスク」が表示され、タブバーで「明日のタスク」「今週のタスク」などに簡単に切り替えられる。
面白いのは、iPhoneのGPS機能を使ってタスクを表示する機能を持っていることだ。RTMでは、各タスクに「場所」を設定することができる。例えば、「日報を書く」というタスクに「会社」という場所を設定しておけば、会社に来たときに「日報を書く」というタスクを表示できるのだ。
例えば、購入したい本のリストに書店の場所を登録しておけば、仕事のタスクとは混ざらず、書店の近くにいったときに本のリストを表示させる――なんてこともできる。
数多くのタスクを登録すると、ごちゃごちゃになってしまうわけだが、場所という情報とiPhoneのGPS機能を連動させて、現在位置で絞り込んでタスクを表示してくれるのは新しい。
また、タスク全体から全文検索を行えるのだが、その検索結果を「スマートリスト」として保存できる。iTunesのスマートリストのような機能だ。
筆者はこれまでRTMを完璧に使いこなしていたわけではないが、iPhoneアプリ版を試してみて、Proアカウントを購入してしまった。Webサービスとモバイルデバイスの素晴らしい組み合わせの例だといえる。
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