出会いをチャンスに変える7ステップ【チュートリアル編】シゴトハッカーズ(4/4 ページ)

» 2008年12月12日 13時47分 公開
[大橋悦夫、佐々木正悟,ITmedia]
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6.掘り当てる

 そもそも論で掘り下げていった結果、「何か一緒にやってみよう」というようなことが見えてくれば(=掘り当てられれば)、その場でだいたいの時期を決めておくことです。ありがちなのは「一緒に何かやりましょう!」などと盛り上がるだけ盛り上がってそのまま空中分解してしまうことです。誰しも目の前の仕事が最優先ですから、期限も内容も決まっていない約束はどうしても後回しになってしまうのです。

 それだけに、少なくとも時期だけは決めてしまい(できれば、○月の何週目、といったレベルまで)、内容についても何案か挙がっていると実現の確度が高まります。

7.メールでまとめる

 そこまで決まっていれば、後日に「先日お会いしてお話した件ですが…」というメール1本で、スムーズに前に進めることができます。逆に会っている段階で詰めが甘いと、いろいろと決めるべきことが残っているために、お互いに面倒が増え結局流れてしまうでしょう。

 極端な話、メールでは最終確認をするだけでもいいくらいです。


 今回は、かなり踏み込んだ話になりましたが、最もお伝えしたいことは、「後で役に立つかもしれない」というレベルでとどめないことです。これは、新聞雑誌の切り抜きに似ています。「これは面白い!」と思ったら、具体的にどのような展開が考えられるのかまで決めたうえで切り抜くことで、初めてその記事を仕事に活用することができます。同様に、具体的にその相手とどのような取り組みができるかまでを決めたうえで、めいめいが名刺を持ち帰ることで、出会いをチャンスに生かすことができるわけです。

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筆者:大橋悦夫

大橋
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1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタルハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』、近著に『成功ハックス』がある。

筆者:佐々木正悟

佐々木
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心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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