【応用編】最大サイズは名前でなく「様」!? 黄金比率で「宛名書き」今から書く「キレイな字の年賀状」(2/3 ページ)

» 2008年12月22日 09時30分 公開
[豊島美幸ITmedia]
練習で3回書いた宛名書き。(左)黄金比率を習う前の1回目。(中央)黄金比率を習った直後の2回目。(右)3回目。「住所、会社名はもっと大きく」「住所の字配りはしない」「“ビジネスメディア事業部 BizID編集部”を1行にし、会社名と名前の間に入れる」などの指導を受けた

 上の3枚の練習書きを見ながら読めば、より分かりやすくなる。

(1)「住所80%」は字配り不要、書き始めの1文字目は注意深く

 まず書き始めの項目である「住所」からだ。その後に書くすべての文字に影響するため、書き始めの位置、文字サイズとも細心の注意を払って書き始めよう。

  • 「郵便番号下2ケタ」が書き始めの位置、文字サイズの目安

 書き始めは下2ケタの中間の真下の位置から。文字サイズの横幅は、下2ケタ内にやや余裕を持って収まるくらいの感覚で。

  • なるべく1行に収まるように書く。収まらない時は2行にし、どこから改行するか考えて書き始める。改行する際は、読み手が理解しやすいよう、番地の始まり、ビル名など意味の上でも区切りのいい単語からに。
  • 字配りはしない

 「悪筆がすぐ直る11の技」で取り上げたが、字配りとは、読み手が文字列の塊で意味を理解し、情報が速く伝わるよう、単語と単語の間に空間を作る気配りのこと。PCで言えば「半角空け」「全角空け」がこれに当たるだろう。この字配りの例外が「宛名書きの住所」である。

 宛名書きで「都」「道」「府」「県」や「市」「区」「町」「村」は自明の情報。だから書くスペースが限られている宛名書きでは詰めてしまおう、という発想だ。それどころか平たくつぶして書いて構わない。1行以内で収まる番地とマンションや建物名の間も、やはり字配りを考えず詰めていい。さらに縦のスペースを確保するため、「市」の最後の縦のはらいも伸ばさずに短く収めるといいという。

 筆者の場合、(右)の練習書きを見ていただくと分かるように、書き始めの1文字目が小さかったために、1文字目の文字サイズがはがき内の文字サイズの基準となってしまった。1文字目には要注意だ。「字配りの例外」を忘れて、しっかり字配りする失態も……。住所は全項目中、最も法則が多い。筆者のような“おいた”をしないよう、最初はこの記事をあんちょこのように使ってほしい。

(2)小さくなりがちな「会社名80%」、(3)最も小さい「部署名50%」

 住所に比べると、ほかの項目はそこまで決まりごとはない。まず「会社名」は書き始めの位置に注意しよう。目安は「郵便番号3ケタ目と4ケタ目の中間」の真下だ。また住所と同サイズだ。小さくなりがちなので気を付けたい。

 「部署名」は会社名と部署名の合計文字数に応じて、2箇所の位置から選んで書く。

 会社名、部署名とも1行で収まるようなら(左)や(中央)の練習書きのように会社名の下に。収まらない時は、(右)の練習書きで赤文字で直されているように改行する。項目中、最も小さい50%程度まで文字サイズを下げることに注意しよう。

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