待ちに待ったiPhone 3GS。カメラの性能も高まっていい感じ……なのだが、ちょっと心配なこともある。果たして、iPhone 3Gで撮影できたぐにょーん写真が撮影できるのであろうか。早速試してみた。
待ちに待ったiPhone 3GSが発売された。そう、前回の記事でも予告した通り、iPhone 3GSでぐにょーん写真を撮れるかどうかを試してみる時が来たのだ! というわけでまだ研究段階ではあるが、かなり色々と試してみたのでごらんいただきたい。
ちなみにぐにょーん写真とは、iPhone3Gで撮った写真で、通常ではありえないように被写体がぐにょーんと写っている写真を指している。これは、iPhoneのカメラに使われているCMOSセンサーが被写体をまるでスキャナのように上から順に写し取ることを利用したもの。どうやって撮影するかというと、シャッターボタンを押した後にiPhoneそのものを回転させて撮るのである。CMOSに被写体が書き込まれている間にカメラそのものを回転させることによって、データを写し取るCMOS上のエリアを強引に変えてしまうという写真なのだ。
というわけで、こんな写真が撮れてしまうので、筆者はぐにょーん写真を日々撮りまくっていたというわけだ。
iPhone 3GSのカメラの性能は大変すばらしい。起動も速いし、オートフォーカスも速い速い。マクロ写真だって簡単に撮れてしまう。特にマクロの威力はすばらしく、とりあえずご飯を撮ってみたときはちょっと感動ものだった。
そんなすごい性能になったら、ある意味性能が悪い(書き込み速度が遅い)ことを利用しているぐにょーん写真が撮れなくなってしまうのではないか? そう思ったのだ。実際、いつものようにビルなどを被写体にしたときには、ほとんどぐにょーんとした写真が撮れなかった。
ところが手当たり次第に撮っていたとき、光明が差す写真が撮れた。それがこの写真だ。見ての通り、微妙にビルがカーブを描いている。iPhone 3GSでもぐにょーん写真は撮れるということが分かった瞬間だった。
というわけで、あれこれ撮ってみた。まず回転速度を速めてみたり、タイミングを変えてみたり、色々なパターンを試してみたのだ。
そこで気づいたのが、遠くのビルを撮影しているよりも近くのものを撮った時にカーブを描くことが多いことだ。例えば駐車場の格子を撮った時にはうまくぐにょーんとした写真を撮ることができた。一方で、ビルとかはいろいろ変えてもなかなかうまくいかない。ここにポイントがあるんじゃないだろうか?
ということをふまえて、今度はビルよりももっと近いものをターゲットにして撮れた写真がこの写真だ。ぐにょーん写真では基本となっている、横断歩道を被写体にぐにょーんと曲げることに成功している。やった! iPhone 3GSでもぐにょーん写真は撮れるんだ!
実際にほぼ同じ被写体でも実験をしてみた。同じぐらいの回転速度で試してみたところ、やっぱり近い距離の方がよく曲がる。ちょっと距離を離すと曲がりが少ないようだ。
というわけで、iPhone 3GSでもぐにょーん写真を撮れることが分かった。なぜ近いものの方がうまくぐにょーんとできるのかは現在あれこれ試して研究中だ。また、他にも面白い写真が撮れないか試行錯誤しているので、何か分かったらまた報告したい。
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