全文公開! Ustream初出演、池上彰さんの仕事術(前編)Real Time Webな働き方(1/4 ページ)

10月28日に生放送した「my Workstyle on Real Time Web powered by Lotus」の第5回。ゲストにジャーナリストの池上彰さんを迎えて、大盛況のうちに終了しました。今回は全放送内容をテキスト化。見逃した人、もう一度見返したい人、必見です!

» 2010年11月11日 15時10分 公開
[鷹木創Business Media 誠]

 10月28日に生放送した「my Workstyle on Real Time Web powered by Lotus」の第5回。ゲストにジャーナリストの池上彰さんを迎えて、同時視聴数は1700人にも及びました。今回、全放送内容をテキスト化。3回に渡りお届けする予定です。まずは前編。見逃した人、もう一度見返したい人、ぜひご覧ください。


池上さん(左)と津田さん(右)

Ustream初出演!

津田大介(以下、津田) はい、「my Workstyle on Real Time Web powered by Lotus」の第五回は、今回のゲストはジャーナリストの池上彰さん。仕事術や情報整理術などについて聞いていきます。池上さん、初めまして。

池上彰(以下、池上) はい、よろしくお願いします。

津田 いつもはスタジオの中で収録しているんですが、今回は公開収録です。(テレビ番組で活躍している)池上さんにとって(公開収録は)慣れているかもしれませんが、いかがですか?

池上 Ustreamというのは初めてなんですね。

津田 どうですか、Twitterのタイムラインの流れがすごく早いんですけれど。今見ている視聴者の感想が分かるわけです。モニターで僕らもチェックしながら番組を進めていくことができるんですけれど、どうですか?

池上 難しいですよね、こっち(Twitterのタイムライン)を見ていると、(カメラを見られないので)パソコンの画面を見ている視聴者にとっても失礼になりますし、そうは言ってもツイートしている人に反応しようとするとタイムラインを見てっていうのがね。どこを見たらいいんですか?

津田 (タイムラインに)視聴者が集まっちゃってるから、しかも流れが速いので、これぐらいの流れになってきちゃうと動体視力も求められる、みたいな。

池上 なるほど〜。津田さんの顔も見ているヒマがないですよね。

津田 いやいや、これは大変ですね。でもあのどうですか? ネットの番組というのは。視聴者はいま600人ぐらいで、地上波のテレビからすると(規模は)全然小さいのですけれど。こういうイベントっていうので考えれば、(今回収録している)会場には100人ぐらいしか入らないですけど、これが700人とかの会場でやっていると考えたら、ネット上で拡張するっていうのはすごい時代になったなあという気がしますけど。

池上 そうですね。700人の講演会ですと、聞いていて最後に10分間質疑応答の時間があるかないかでしょ? (Ustreamだと、Twitterで)つぶやいたことがすぐに出てくるっていうのはいいですね。

津田 しかもこういう時、だいたい会場で質疑応答を求めると日本人ってシャイだから、手とか挙げないじゃないですか。

池上 そう。

津田 こっち(Ustream)だとすごいんですよね。そういう意味でも本当に楽しいかなと。

“池上Twitter”に気を付けて【3分36秒前後〜】

津田 というわけで、本日は池上さんの仕事術を聞いて行きたいんですけれども、池上さんはインターネットとかやられてますか?

池上 それなりにやってはおります。

津田 情報収集とかでってことですか?

池上 それもやっていますね。

津田 池上さんは「テレビの人」というイメージがすごく強くて、テレビのいろいろな番組で分かりやすく問題を解説する――。そんな仕事人というイメージがあるのですが、普段の情報収集は、新聞とかインターネットとか書籍とかいろいろありますが。

池上 (情報収集は)新聞であり、本であり、インターネットであり、ということですね。わたしのことを「テレビの人間」だと勘違いしている人がよくいるんですが、わたしの本業は「本を書くこと」。本が“本”業です、というおやじギャグなんですよ。これが定番でございます。

津田 そうなんですか(笑)。(タイムラインでも)ダジャレお願いしますって書かれてるんで、さっそくその要望に応えていただいたという。

池上 だからね、よくね、さっきもあったんですけど、「本をお書きになっている」と言われるとカチンとくるんですよ。そうではなくて「テレビにも出ている」と言っていただきたい。あとね、活字人間なんですね。

津田 Twitterのタイムラインで質問が多かったのが「池上さん、Twitterってやってないんですか? やるつもりないんですか?」

池上 はい、Twitterで検索するとですね、池上彰のTwitterというのがあるんですよ。

津田 おー、そうなんですか?

池上 はい、ニセモノです。(会場笑い)

津田 ニセモノなんですか!

池上 はい。

津田 なりすましですね。

池上 なりすましです。わたしの顔写真を無断で使って、やってますね。

津田 それどうするんですか? 対応とかしないんですか?

池上 面倒くさいから(対応はしていない)。まあ、内容を見れば違うって分かるでしょ。

津田 なるほど。

池上 最初にあったのは、どうも内容からすると筑波大学の関係者かなという。筑波大学のキャンパスの話ばっかり出てくる人でしたね。それは「池上彰です」という自己紹介の中に、わたしのことを分かっていれば「間違いだよね」という部分が2カ所あるんです。それでニセモノだと分かると思うんですけど。その人が姿を消したら、まったく別の人が(ニセモノの池上彰Twitter)を始めてねえ。フォロワーがずいぶんいてね、かわいそうになあと思うんです。

津田 いやいや、池上さんのTwitterだったら読みたいと思っている人がいるからフォロワーが集まるんですよ。公式にしなくてもいいから、とりあえず(Twitterのアカウントを)作っておくというのが成りすまし対策にいいんじゃないんですか? どうですかね?

池上 Twitter、やらせようとしてますね。

津田 僕はいろいろな人のTwitterを見てみたいんです。ぜひぜひ。

池上 Twitterをやるとして、フォロワーからいろんなツイートが来ると、それはやっぱり返事をしなければならないでしょ。

津田 あ、でもTwitterって、(ツイートが)流れていくものなので、返事しなくても大丈夫ですよ。

池上 いやあ、ほら古風なものだから、つい。何か来たならやっぱりそれはお返事しなくちゃ失礼でしょ。

津田 律儀なんですね。

池上 そう思うでしょう。そういう意味では、(Twitterのアカウントを)作っておいて「全然反応しません」は失礼だなと思うんです。

津田 反応をしきれないので、今はTwitterの様子をみているという感じなんですかね?

池上 本を書くのに忙しくて、という理由です。

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