オートシートフィーダを搭載したモバイルスキャナ。発売元はスリー・アールシステム。USBバスパワーのほか、単三形電池でも駆動するため、持ち運んでの利用にも便利。読み取ったデータはmicroSDに保存する。ファイルフォーマットはJPGのみ。重量は本体のみで約391グラム、電池を入れると約485グラム。
基本的な使い方としては、まず電源を投入後、本体上部の液晶画面で、カラーかモノクロ、および解像度を選択。解像度は高画質(HIGH、600dpi)と低画質(LOW、300dpi)を用意している。
各モードを選択し、用紙をセットすると自動的にスキャン開始。A4カラーを読み取る際のスピードは、高画質/低画質モードいずれの場合でも約6秒とされている。詳しくは上記の動画をご覧いただければと思うが、ScanSnap S1100と同程度で、かなり速い。
画質については、今回テストした3製品の中ではいちばんメリハリがあり、黒い部分がきちんと真っ黒になっている点は秀逸だ。全体的に色味が派手、かつ微妙な濃淡の再現性に弱いのは、このクラスの製品ならではといったところだろうか。
とはいえ読み取った画像を無補正でそのまま使えるレベルという意味では、前述のスキャミルよりも実用的だろう。ちなみに同梱シートでホワイトバランスも調整できる。
実際に使ってみて感じたのは、本の自炊における、カバー読み取り専用のスキャナとして重宝するということだ。最長で127センチ(低解像度時)まで読み取ることができるメリットは、本のカバーのようにA4の長さを超える原稿のスキャンにぴったりだ。
ただ、用紙をセットすると自動的にスタートする機能が災いし、傾いた状態のまま読み取りが開始されることが何度かあった。ゆがみ補正などの機能もないので、こうした長尺物の原稿をセットする時は注意すべきだろう。
また本体に液晶画面を備えるが、あくまでもスキャン時の情報を表示することを目的とした画面であり、画像のプレビュー表示はできない。そのため、スキャンした画像の内容を確認するには、いったんPCに転送する必要がある。さきの「スキャミル」と比較した場合の最大の違いはそこということになりそうだ。
製品名 | 実勢価格 | 発売元 | 大きさ | 重さ | 電源 | 保存ファイル形式 |
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3R-HSFA620BK | 1万5800円 | スリー・アールシステム | 268×66×41ミリ | 約485グラム(電池含む) | 単三形乾電池×4本/USBバスパワー | JPG |
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