次に(2)火災危険度に切り替えてみましょう。右下の避難所と書かれたボタンをタップすると、下の画像のようになります。
地図が2色に塗られ、画像にも同様に色が付きました。火災の危険度は3段階の色で現していて、赤が「危険」黄色が「やや危険」青が「安全」となっています。信号と同じなので、直感的に理解できます。
ちなみに、危険度の元になっている情報は管轄する自治体のハザード情報を反映しているそうです。木造比率が高くなるほど火災の危険度は増しますので、画面の赤い部分は木造密集地帯ということになります。青い安全地帯はコンクリート建造物のゾーンです。これを見れば「あっちは火災危険度が高い(木造密集地)だから、逃げるのはよそう」といった判断が可能になります。
続いて(3)倒壊危険度。倒壊危険度は建物自体の強度を現すものではなく、地質調査情報を基にした地盤強度です。こちらも自治体が提供しているデータを基に危険度を算出し、火災危険度の時と同様に赤、黄、青で危険度を表示します。
今回の取材では東京の九段下でアプリを試してみたのですが、木造建築物は比較的少なく、赤はほとんどありませんでした。
では、最後に(4)浸水危険度です。津波ではなく、河川の氾濫で水浸しになってしまった場合にどこがどれくらいの深さまで浸水しやすいかをアイコンで表示します。
この場合、腰の高さまで浸水する可能性がある、ということを示しています。カメラをいろんな方向に向けてみると、河川の近くになるほど深い浸水になりやすいことが分かりました。普段都心で生活していると自分のいる位置が海抜何メートルかを意識しないので、このアプリだと一目で認識できて便利ですね。
ちなみに話を聞いた古川さんによると、ここに表示される数値は想定される最悪のケースでの深さなので、絶対にこうなるというわけではありません。あくまで危険度です、とのことでした。
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